印象派とエコール・ド・パリ
箱根千石原のポーラ美術館から、印象派とエコール・ド・パリの名品74点が、みなとみらいの横浜美術館にやってきます。
最初のセクションには、モネ、ルノワール、ピサロら印象派と、そこからさらに新しい境地を切りひらいていったセザンヌ、スーラ、ルドンなどが登場します。エコール・ド・パリのセクションでは、モディリアーニ、シャガール、レオナール・フジタ(藤田嗣治)など、世界各地から20世紀初頭のパリに集い、多彩な表現を模索した芸術家たちの成果を紹介します。なかでも、ピカソの《海辺の母子像》はポーラ美術館が開館以来、門外不出としてきた「青の時代」の傑作です。
この展覧会の最大の魅力は、フランス近代美術の流れを、きわめて質の高い作品で概観できる点にあります。おとなから子どもまで楽しめる、「ホンモノでつづられた教科書」のような展覧会。会期中のさまざなイベントとあわせて、夏のヨコハマで、絵を見るよろこびを満喫してください。
展覧会図録
『ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ』 TBSテレビ、2010年