チェース マンハッタン銀行コレクション展
プライベート・コレクションの中でも現代美術においては世界屈指の質の高さを誇る、チェースマンハッタン銀行コレクション。その1万点にも及ぶ作品の収集は、1959年同銀行前会長デービット・ロックフェラー氏によって始められました。これらの作品は、常日頃は、世界中のチェースマンハッタン銀行のオフィスの壁を飾っているもので、同銀行で働く人々ですらその全貌を見たことはありません。
本展では、その中でも最も新しい、1974年以降のアメリカ現代美術131点を集めてご紹介いたします。このコレクションが、大規模な展覧会のために一堂に集められるのは、本国アメリカ以外ではまったく初めてのことです。ともすれば、難解で親しみにくいものとして敬遠されがちなアメリカの現代美術ではありますが、その多様な段面にじかに触れ、大いに楽しんでいただける絶好の機会です。なお、9点の特別出品作も合わせてご覧いただけます。
主な出品作家:アンディー・ウォーホル、ナム・ジュン・パイク、ジェームズ・ローゼンクイスト、キース・ヘリング、シンディー・シャーマン等。
展覧会図録
『ニューヨーク・ニューアート チェース マンハッタン銀行コレクション展』 日本経済新聞社、1989年
『COMMISSIONED ART』 日本経済新聞社、1989年