[市民のアトリエ_No.27]
錫(すず)を主成分とする合金ピューターで重さ200g以内、大きさ直径6cm×8cm以内の小さな立体作品をつくりましょう。最初に、蝋(ワックス)で粘土制作のように原型を制作し、耐火石膏で型を作ります。次に炉で型を焼き脱蝋し、鋳型にピューターを溶かして流し込みます。最後に割り出して仕上げます。横浜美術館には、蝋型鋳造(ろうがたちゅうぞう)でできた様々なブロンズ彫刻が展示されています。今回は、融点の低いピューターを使用し、創作を通して蝋型鋳造の過程や原理を楽しみながら学びます。
粘土、木などの素材を中心に、立体作品の制作を体験することのできる機材や道具をそろえた部屋です。大型の窯も備えています。アーティストや専門家などによるワークショップのほか、木や粘土(テラコッタなど)による自主的なテーマの制作をすることのできる時間もあります。
撮影:新津保建秀
市民のアトリエは、<つくる>ことを通して美術と人々をつなぐ場です。
主に12歳以上の方を対象に、アーティストやエデュケーターによる様々なワークショップを開催しています。充実したアトリエ空間と設備を活かしたワークショップをはじめ、コレクションや展覧会に関連したプログラム、また教育機関や福祉施設など地域と連携した取組みを通して、様々な人に開かれた活動を展開しています。