[市民のアトリエ_No.26]
2025年に開園60周年を迎えた「こどもの国」(横浜市青葉区)には、イサム・ノグチが手掛けた「児童遊園」の一部が残っています。その計画のもとになったイサム・ノグチのデザインプランを表すオリジナルの石膏模型と図面が、ノグチと共同設計した大谷研究室から横浜美術館に寄贈されました。二日間にわたるこのプログラムは、初日に横浜美術館で石膏模型と図面の実物、そしてスライドを見ながら「こどもの国」における彫刻家ノグチと建築家大谷幸夫の「児童館・児童遊園」プロジェクトの原案とその変遷をたどります。二日目は「こどもの国」の現地で今日のこる児童遊園デザインの要素を学芸員とともに観察し、その意義を参加者で語り合います。
粘土、木などの素材を中心に、立体作品の制作を体験することのできる機材や道具をそろえた部屋です。大型の窯も備えています。アーティストや専門家などによるワークショップのほか、木や粘土(テラコッタなど)による自主的なテーマの制作をすることのできる時間もあります。
撮影:新津保建秀
市民のアトリエは、<つくる>ことを通して美術と人々をつなぐ場です。
主に12歳以上の方を対象に、アーティストやエデュケーターによる様々なワークショップを開催しています。充実したアトリエ空間と設備を活かしたワークショップをはじめ、コレクションや展覧会に関連したプログラム、また教育機関や福祉施設など地域と連携した取組みを通して、様々な人に開かれた活動を展開しています。