美術と人々をつなぐ創造の場として、1989年の開館より長く親しまれてきた横浜美術館の「子どものアトリエ」「市民のアトリエ」が、大規模改修工事を経て11月より各種プログラムをスタートします。
活動再開にあたり、広く皆さまにアトリエを見て、知って、ちょっと体験していただく三日間の一般公開を行います。ご家族やグループで、またお一人でも、気軽に自由なペースでご覧ください。
<見学おすすめポイント>
・三日間に限り、どちらのアトリエも見学できます。
・アトリエ担当エデュケーターが各室の特徴をご紹介します。
・アーティストによるデモンストレーションとともに様々な画材や道具をご覧いただけます。
・アトリエならではのフォトスポットやデッサンなどを体験できるコーナーもご用意しています。
・入場無料です。公開中は何度でもご見学いただけます。
詳しい内容やスケジュールは10月中旬公開予定。
※見学会以外の通常日は、アトリエは安全管理上、プログラム参加者のみ入室いただけます。「子どものアトリエ」は未就学児から12歳までの幼児・児童、「市民のアトリエ」は、12歳以上の方がプログラムの対象です。
未就学児から12歳までの児童を対象とした、体験を通して美術に出会う専門施設。学校のためのプログラム、個人向けの造形や鑑賞のプログラムを開催。主にプレイルーム、クラフトルーム、光と音のスタジオの3部屋と中庭で活動をしています。
平面室、立体室、版画室の3室があります。平面室は、絵画制作の他、レクチャーなどをするための多目的なスペースです。立体室には、陶芸・彫塑をはじめ立体制作のための設備がそろっています。版画室では、銅版画・リトグラフ・シルクスクリーン・木版画の各版種を本格的に制作することができます。廊下には休憩スペースもご用意しています。
子どものアトリエは小学校6年生(12歳)までの子どもたちを対象とした創造の場です。「自分の目で見て、自分の手で触れ、自分でやってみること」を造形美術の基本と考え、子どもたちが自立心を育み、心身ともに健やかに成長してゆくことができるよう、さまざまな造形体験を提供しています。年間を通し、平日は横浜市内の教育機関と連携した団体プログラム、休日は親子や個人を対象とした造形や鑑賞のプログラムを実施しています。プログラムの運営にあたり、教師やボランティアとの協働、企業等外部機関との連携を通し、社会と広く有機的に連関した「子どもと美術」の拠点となることを目指しています。
市民のアトリエは、<つくる>ことを通して美術と人々をつなぐ場です。
主に12歳以上の方を対象に、アーティストやエデュケーターによる様々なワークショップを開催しています。充実したアトリエ空間と設備を活かしたワークショップをはじめ、コレクションや展覧会に関連したプログラム、また教育機関や福祉施設など地域と連携した取組みを通して、様々な人に開かれた活動を展開しています。