あるときは睡蓮を浮かべた穏やかな水面にいやされ、あるときは轟音をとどろかせる滝や波に自然の強さを実感する。古来、水のおりなす様々な表情は人々の心をひきつけてやみません。
この展覧会は、古今東西の水に魅せられた芸術家たちによる、絵画、写真、映像、彫刻など、水を主題とした作品約100点を紹介するものです。開港以来、独自の文化を花開かせてきた横浜は、近代水道発祥の地として、この2007年に水道創設120周年の節目を迎えます。身近さゆえに、その貴重さや美しさがとかく忘れられがちな水。その水のさまざまな表情を美術館の中でも外でも全開させるこの展覧会で、尽きることのない水の魅力に触れ、心に潤いを与えませんか。
展覧会図録
『水の情景—モネ、大観から現代まで』 横浜美術館、2007年