[市民のアトリエ2026年度_No.27]
長谷川潔の銅版画には、繊細なレース模様を取り入れた作品があります。このレースを美しく表現するため、作家は様々な工夫を凝らし、独自の転写技法を編み出しました。
シリーズ最終回となる本プログラムでは、当館コレクションからレースを用いた長谷川潔の作品、そして長谷川に影響を受けた駒井哲郎、小林ドンゲの作品を、講師の貴重なお話とともに特別に鑑賞します。その後、実際にエッチング(腐蝕法)による制作を通して、その技法の秘密に迫ります。
また、刷りの工程では、通常の紙への刷りに加え、インクを付けた銅版に石膏を流し込んで絵柄を写しとる技法「石こう刷り」も体験します。
1947年 愛知県生まれ。1970年 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。在学中、駒井哲郎指導のもと銅版画制作を始める。卒業後、同大学に勤務し1997年 版画専攻教授に就任する。銅版画の多様な素材と技法を研究し、日本を代表する版画家の一人として様々な技法開発や版画教育に尽力している。現在、多摩美術大学名誉教授、春陽会会員、日本美術家連盟会員。
1979年 韓国ソウル生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究領域博士前期課程修了。2015年 東京国際ミニプリント・トリエンナーレ美術館賞受賞。日本美術家連盟会員。自然と宇宙の空間をテーマに、人々の人生を、自然現象を通して表現している。
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版画制作のための部屋です。銅版画プレス機(3台)、リトグラフプレス機(4台)、シルクスクリーン刷台(5台)、木版画プレス機(1台)などの専門的な機材や道具がそろっています。また製版のための暗室や腐蝕室も備えています。アーティストや専門家によるワークショップのほか、自主制作をすることのできる時間もあります。
撮影:新津保建秀
市民のアトリエは、<つくる>ことを通して美術と人々をつなぐ場です。
主に12歳以上の方を対象に、アーティストやエデュケーターによる様々なワークショップを開催しています。充実したアトリエ空間と設備を活かしたワークショップをはじめ、コレクションや展覧会に関連したプログラム、また教育機関や福祉施設など地域と連携した取組みを通して、様々な人に開かれた活動を展開しています。