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駒井哲郎―煌めく紙上の宇宙

概要

日本における現代銅版画の先駆者(パイオニア)である駒井哲郎(1920-1976)は、深淵な詩的世界が刻まれた版画により、国内外で高く評価されてきました。黒いインクと白い紙の豊かな表情のなかに立ち上がる、夢と狂気のあわいを彷徨う駒井の宇宙。それは、デジタル時代の今こそ観る者を魅了します。

駒井は銅版画を追求した一方、詩人や音楽家と交流し、総合芸術グループ「実験工房」での活動や詩画集の出版などで、文学や音楽との領域横断的な表現を試みました。またルドンをはじめ西洋画家たちへの敬愛も、駒井の芸術観の形成に深く関わっています。

本展では、初期から晩年までの駒井作品の展開を縦糸に、芸術家たちとの交流や影響関係を横糸とすることで、多面的な駒井の姿を捉えなおし、その作品の新たな魅力に迫ります。色彩家としての知られざる一面も、福原義春氏コレクション(世田谷美術館蔵)を核とした色鮮やかなカラーモノタイプ(1点摺りの版画)によってご紹介します。駒井の版画作品や詩画集など約210点とともに、関連作家作品約70点を展示し、さまざまなジャンルとの有機的な繋がりにより紡ぎ出された、豊穣な世界をご紹介します。

主な関連作家
レンブラント・ハルメスソーン・ファン・レイン/ジェームス・マクニール・ホイッスラー/ オディロン・ルドン/パウル・クレー/マックス・エルンスト/ジョアン・ミロ/ 恩地孝四郎/長谷川潔/岡鹿之助/瀧口修造/安東次男/北代省三/粟津則雄/ 湯浅譲二/谷川俊太郎/大岡信ほか

基本情報

会期
2018年10月13日(土)~12月16日(日)
主催
横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)、日本経済新聞社
助成
芸術文化振興基金、公益財団法人花王芸術・科学財団
協賛
株式会社資生堂
特別協力
世田谷美術館
協力
みなとみらい線、横浜ケーブルビジョン、FMヨコハマ、首都高速道路株式会社

展覧会図録

 

『駒井哲郎—煌めく紙上の宇宙』 玲風書房、2018年

 

  • 東西の美術・文学・音楽の交差点としての駒井哲郎/片多 祐子(横浜美術館学芸員)

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