ともだちアーティストⅡ 収蔵作品でつづる芸術家の交友関係
特別展示:奈良美智《春少女》
横浜美術館コレクション展2014年度第1期は「ともだちアーティストⅡ」をテーマに展示いたします。
画家や彫刻家、写真家に限らず、いつの時代も、芸術家たちはお互いの作品に敬意を払い、様々に交流していました。それぞれの取り組みに共感し合った者たちがグループをつくって協力したり、故郷を遠く離れた土地で出会った作家同士が深い友情で結ばれたり、流派を超えて各地の作家たちと自由に接触し、つなぎ役となる作家もいました。危機的状況に共同で立ち向かい、助け合い、また時には批判し合い対立しながら、彼らは芸術という大きな営みを支え合っていました。
本展は、幕末の横浜に始まり、20世紀前半のヨーロッパとアメリカを周り、戦後の日本を経て、再び1920年代の欧米に至る流れを4つの展示室に展開します。それぞれの場所と時代を共有した作家たちのまとまりを6つのセクションに仕立てました。作品とあわせて、作家たちの芸術と生活の様々なエピソードを小型のパネルで紹介します。
また、新収蔵作品として、奈良美智の《春少女》(2012年)を特別展示します。