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セザンヌ主義—父と呼ばれる画家への礼讃

ピカソ・ゴーギャン・マティス・モディリアーニ

概要

ピカソが敬愛の心を示して「父」と呼んだ画家、ポール・セザンヌ(1839-1906)。印象主義とともに出発しながらも、それを超え、伝統的な絵画の造形原理に基づきつつ独自の新しい表現を創造した画家。セザンヌの絵画は、今なお世界中から大きな関心と評価を受け続けています。

「セザンヌ主義」という言葉が存在するのは、彼の絵画が20世紀初頭のフランスにおける革命的な芸術運動に与えた影響がとりわけ顕著であるからです。ベルナール、ドニらの「象徴主義・ナビ派」、マティス、ヴラマンクらの「フォーヴィスム」、ピカソ、ブラックらの「キュビスム」、そしてモディリアーニら「エコール・ド・パリ」の画家達の絵画には、セザンヌの影響がはっきりと見て取れます。

一方、日本においても、セザンヌは大正期に『白樺』などの文芸誌に紹介され、岸田劉生ら洋画家たちに衝撃を与えました。安井曾太郎、森田恒友、佐伯祐三らは、セザンヌ熱に沸く20世紀初頭のパリへ渡り、セザンヌの作品に直に触れて大きな影響を受けました。本展では、日本近代の巨匠の絵画を「日本のセザンヌ主義」として大きく取り上げます。

本展は、セザンヌの名作約40点と、その影響を受けたと考えられる20世紀の巨匠の作品約100点を国内外から集め、それらを並置、比較して展観するという大胆な試みを行うものです。「近代絵画の父」と呼ばれるセザンヌの名品と、彼を起点として日仏に華開いた20世紀絵画。偉大なる表現者が次なる表現者を生むという、芸術の真髄に迫るこの貴重な機会を、どうぞお見逃しなく。

基本情報

会期
2008年11月15日(土)~2009年1月25日(日)
主催
横浜美術館(横浜市芸術文化振興財団・相鉄エージェンシー・三菱地所ビルマネジメント 共同事業体)、日本テレビ放送網、読売新聞東京本社
後援
フランス大使館、横浜市市民活力推進局
協賛
大日本印刷、損保ジャパン
協力
日本航空、日本通運、JR東日本、トヨタ自動車株式会社、京浜急行電鉄、相模鉄道、東京急行電鉄、みなとみらい線、BS日テレ、シーエス日本、横浜ケーブルビジョン、横浜市ケーブルテレビ協議会、tvkコミュニケーションズ サービスカンパニー、ラジオ日本、文化放送、J-WAVE 81.3FM、FMヨコハマ、元町ショッピングストリート、株式会社キタムラ、ランドマークプラザ

 

展覧会図録

 

『セザンヌ主義—父と呼ばれる画家への礼讃』 横浜美術館、日本テレビ放送網、2008年

 

  • セザンヌ礼讃—20世紀絵画への影響と展開/新畑 泰秀(横浜美術館主任学芸員)
  • セザンヌと絵画における象徴主義の誕生/アニエス・ドラノワ(モーリス・ドニ=プリウレ美術館館長)
  • 日本における「セザンヌ主義」—日本人画家によるセザンヌ受容(1905-45)に関する試論/永井 隆則(京都工芸繊維大学大学院准教授)

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