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小島烏水 版画コレクション展

―山と文学、そして美術―

概要

小島烏水(1837-1948)、東西文化の融合する明治の横浜に育ちました。横浜商業学校(現横浜商業高校=Y校)を卒業後、横浜正金銀行の行員として勤務する傍ら、紀行文学者、日本における近代登山のパイオニア、浮世絵研究家など多彩な活動を展開し、それぞれで頂点を極めた稀代の文化人です。烏水はまた、版画コレクターでもあり、広重をはじめ北斎、国芳らの名品を含む浮世絵版画を収集する一方、日本で初めてデューラーからピカソに至るまでの西洋版画の体系的なコレクションを形成し広く紹介しました。横浜美術館には、烏水旧蔵の版画コレクションや資料のうち約900点が収蔵されています。

この展覧会では、その中から約250点を展示し、烏水の版画コレクションの全貌を明らかにします。また、著作や資料、交流のあった水彩画家たちの風景画を通し、山と文学から美術へと展開した壮大な烏水ワールドの魅力にせまります。

基本情報

会期
2007年1月22日(月)~4月4日(水)
主催
横浜美術館(横浜市芸術文化振興財団)、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
後援
(社)日本山岳会、NHK横浜放送局、横浜市
協力
正友会、(社)進交会、京浜急行電鉄、相模鉄道、みなとみらい線、横浜ケーブルビジョン、横浜市ケーブルテレビ協議会、FMヨコハマ

展覧会図録

 

『小島烏水版画コレクション展—山と文学、そして美術—』 大修館書店、2007年

 

  • コレクター小島烏水—東西版画の峰々を極める/沼田 英子(横浜美術館主任学芸員)
  • 横浜と小島烏水/近藤 信行(作家、山梨県立文学館館長)
  • 浮世絵随談 烏水と浮世絵/新藤 茂(国際浮世絵学会常任理事)
  • 自然美の発見と近代水彩画の興隆—小島烏水とその仲間たちの関係より/新畑 泰秀(横浜美術館主任学芸員)

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