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開館15周年記念展

失楽園:風景表現の近代 1870-1945

概要

この展覧会は、欧米と日本および極東アジア地域において、1870年から1945年まで、すなわち印象派の時代に始まり、第二次世界大戦の終結にいたる70年あまりの間に制作された、絵画・写真における「風景」表現を紹介します。

都市と地方の対比、ユートピア思想の影響、戦争や植民地支配との関係など複数の視点に立って風景表現の多様な展開をたどりながら、その背景にある社会的・政治的文脈をとらえ直そうとするものです。近代の風景表現を通観するとき、楽園を追放され人間が途方に暮れて立ちすくむ、いわば「失楽園」の眺めをその基本的な条件としていることが判ります。本展では、「失楽園の時代」にほかならぬ近代にあって、画家・写真家がいかに風景の理想と現実の両極に引き裂かれつつ格闘したか、そのいくつかの様相を、約310点にのぼる豊富な作品によってたどります。また、19世紀末に発明され、ほどなく大衆文化の中心に位置した映画における風景表現を併せて紹介します。

基本情報

会期
2004年10月9日(土)~12月12日(日)
主催
横浜美術館(横浜市芸術文化振興財団)、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
後援
NHK横浜放送局、横浜市
協力
ジョージ・イーストマン・ハウス国際写真美術館、東京国立近代美術館フィルムセンター、(財)川喜多記念映画文化財団、京浜急行電鉄、相模鉄道、横浜情報ネットワーク、横浜ケーブルビジョン、FMヨコハマ
協賛
日本航空、日本アジア航空
助成
(財)地域創造、芸術文化振興基金、(財)ポーラ美術振興財団、重森弘滝顕彰会

 

展覧会図録

 

『失楽園 風景表現の近代 1870-1945』 大修館書店、2004年

 

  • 近代都市パリの形成と風景表現/新畑 泰秀(横浜美術館学芸員)
  • 帝都東京の成立と風景表現/柏木 智雄(横浜美術館学芸員)
  • ニューヨークと地方—アメリカ風景写真の展開/倉石 信乃(横浜美術館学芸員)
  • 近代都市パリの成熟と「地方」への関心/新畑 泰秀・倉石 信乃
  • 帝都東京と作られた「地方」/柏木 智雄・倉石 信乃
  • 大量殺戮と廃墟—第二次世界大戦末期の戦争風景/新畑 泰秀・柏木 智雄・倉石信乃

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