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生誕100年記念展

長谷川潔の世界

概要

銅版画の一種マニエール・ノワールの巨匠として20世紀を代表する世界的版画家、長谷川潔は、1891(明治24)年、現在の横浜市西区御所山に生まれた。少年時代の潔は港をみつめながら、「なにか遠い大きなものが自分を呼ぶ心地がした」という。その予感どおり、彼は1918(大正7)年、27歳でフランスに渡り、ついに一度も故国に帰ることなく、60年の歳月を銅版画に捧げて1980(昭和55)年、パリに没した。享年89歳であった。

この展覧会は、渡仏前の表紙絵・挿絵を中心とする木版画から、渡仏後の試行錯誤の跡を示す様々な銅版画とともに、代表的なマニエール・ノワール作品、油彩画、下図、資料などを四部構成によって展示し、「長谷川潔の世界」を探ろうとするものである。

17世紀に創始され写真の発明によって殆ど消滅していたマニエール・ノワールの技法は、長谷川の手によって現代によみがえり、その作品は微妙な闇と光が織り成す深遠な世界を呈示している。そこには、長谷川独自の宇宙観・神秘観がひそやかに映し出されている。

基本情報

会期
1991年8月31日(土)~9月30日(月)
主催
横浜美術館、横浜市美術振興財団、朝日新聞社、神奈川新聞社、TVKテレビ
後援
横浜市、横浜市教育委員会、京都国立近代美術館、NHK横浜放送局
協力
相模鉄道、横浜情報ネットワーク、横浜ケーブルビジョン

 

展覧会図録

 

『生誕100年記念展 長谷川潔の世界』 朝日新聞社、1991年

 

  • 刷られた芸術/魚津 章夫(プリントアートセンター代表)
  • 長谷川潔:渡仏前の作品と思想/猿渡 紀代子(横浜美術館学芸係長)

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