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芸術家との対話 イヴォン・ランベール・コレクション展

展覧会概要

本展は、現代美術の優れた作品を有するイヴォン・ランベール・コレクションを日本で初めて紹介するものです。イヴォン・ランベール氏はパリ、マレ地区のヴィエイユ・ドュ・タンプル通りにあるイヴォン・ランベール・ギャラリーのオーナーとして、ヨーロッパで初めてミニマル・アートを紹介するなど、1960年代以降現在に至るまで、つねに現代美術の新しい動きに眼を向け、それを積極的に取り上げてきました。この活動は、ランベール氏の現代美術に対する慧眼と、彼と彼に見い出された気鋭の芸術家たちとの間の長年にわたる親密かつ緊張感溢れる対話によって展開されてきました。ギャラリーの活動と併せて収集が進められた同氏のコレクションの特色は、紙を素材とする作品が中心である点に窺え、中には作品のアイデアを練るための素描や、あるいはそれ自体がすでに作品として完成されたものもあります。紙それ自体にたいするランベール氏の強い愛着がこのコレクションに強く反映しています。これは同コレクションを語るときに欠かすことの出来ない大きな特徴です。同ギャラリーで展覧会を開催した作家を中心に、現在では400点以上にのぼる秀逸な作品群を有するに至り、このコレクションを収蔵・展示する美術館をフランス政府は次世紀の初頭に設立するものと伝えられています。今回の展覧会は、いわゆるミニマル・アート、コンセプチュアル・アートから現代の写真にいたるまで、主として60年代以降の現代美術の流れをたどる50作家の絵画、素描、写真、そしてインスタレーションなどによる約130点の作品で構成するものです。

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