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石内 都 肌理と写真  

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《金沢八景 #8》(部分) 1975-76年  ©Ishiuchi Miyako 

展覧会概要

《ひろしま #106 Donor: Hashimoto, H.》2016年
©Ishiuchi Miyako

石内都(1947年生まれ)は、2014年にアジア人女性として初めてハッセルブラッド国際写真賞を受賞するなど、現在、国際的に最も高く評価される写真家のひとりです。

多摩美術大学で織りを学んだ石内は、1975年より独学で写真を撮り始め、思春期を過ごした街・横須賀や、日本各地の旧赤線跡地などを撮影した粒子の粗いモノクローム写真で一躍注目を集めました。近年は、被爆者の遺品を被写体とする「ひろしま」やメキシコの画家フリーダ・カーロの遺品を撮影したシリーズで、その活動は広く知られています。

2017年は、石内が個展「絶唱、横須賀ストーリー」で実質的なデビューを果たしてから40年を迎える年にあたります。本展は、この節目の年に、石内自らが「肌理(きめ)」というキーワードを掲げ、初期から未発表作にいたる約240点を展示構成するものです。

住人のいなくなったアパート、身体の傷跡、日本の近代化を支えた大正・昭和の女性たちが愛用した絹織物、亡き母や被爆者らの遺品の写真を通して、存在と不在、人間の記憶と時間の痕跡を一貫して表現し続ける石内の世界を紹介します。

横浜の地に暗室を設けて早くも40年の歳月が過ぎた。暗室から生まれた写真はヴィンテージプリントとなり、時間と空気をたっぷり吸って粒子の粒を際だたせる。横須賀からスタートした写真の行方は、固有の気風をのせて歴史と身体と遺されたもの達が一体となり、肌理(きめ)を整え、未来へ向けて発信する。

石内 都

作家略歴

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©Maki Ishii

石内 都(いしうち・みやこ)

1947年群馬県桐生市生まれ。神奈川県横須賀市で育つ。 1979年に「Apartment」で第4回木村伊兵衛写真賞を受賞。2005年、母親の遺品を撮影した「Mother’s」で第51回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選出される。 2007年より現在まで続けられる被爆者の遺品を撮影した「ひろしま」も国際的に評価され、近年は国内外の美術館やギャラリーで個展を多数開催。2013年に紫綬褒章、2014年に「写真界のノーベル賞」と呼ばれるハッセルブラッド国際写真賞を受賞。2015年、J・ポール・ゲティ美術館(ロサンゼルス)の個展「Postwar Shadows」では「ひろしま」がアメリカの美術館で初公開され、大きな反響を呼んだ。

基本情報

会期2017年12月9日(土)~2018年3月4日(日)
開館時間                   10時~18時
*2018年3月1日(木)は16時まで 
*2018年3月3日(土)は20時30分まで
(入館は閉館の30分前まで)
休館日木曜日(ただし、2018年3月1日を除く)
年末年始(2017年12月28日[木]-2018年1月4日[木]) 
主催横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
助成芸術文化振興基金
制作助成公益財団法人テルモ生命科学芸術財団
協賛株式会社ニコン、株式会社ニコンイメージングジャパン、株式会社 資生堂
協力The Third Gallery Aya、みなとみらい線、横浜ケーブルビジョン、FMヨコハマ、首都高速道路株式会社、チョコレートデザイン株式会社

観覧料

先行ペア券2,000円
*1セット2枚で2,000円
*販売期間:2017年8月3日(木)~10月8日(日)
一般1,500円(前売 1,300円 / 団体1,400円) 
大学・高校生 900円(前売 700円 / 団体800円)
中学生 600円(前売 400円 / 団体500円)
小学生以下無料
65歳以上      1,400円(要証明書、美術館券売所でのみ対応)            

■チケット取扱い
横浜美術館(前売りはミュージアムショップ)
セブンチケット[セブンコード 056-995](セブン-イレブン店内マルチコピー機 もしくはウェブサイト
イープラス(ファミリーマート店内Famiポート もしくはウェブサイト
*便利な電子チケット「スマチケ」もご利用いただけます。「スマチケ」まるわかりガイド

■特典つきグループチケット
[対象]一般/大学・高校生/中学生の前売・当日券の定価3名以上
[特典]横浜美術館特製ポストカード(非売品)を人数分プレゼント
[チケット取扱い]セブンチケット[セブンコード 056-988](セブン-イレブン店内マルチコピー機 もしくはウェブサイト
*総合案内にて「引換券」と特典を引き換えてください。 

*前売券販売期間:2017年10月9日(月・祝)~12月8日(金)
*団体は有料20名以上(要事前予約)
*毎週土曜日は高校生以下無料(要生徒手帳、学生証)
*障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料
*観覧当日に限り「石内都 肌理(きめ)と写真」展の観覧券で「横浜美術館コレクション展」も観覧可

関連イベント

[対談]桐野夏生× 石内都(石内 都 肌理と写真)

桐野夏生(小説家)× 石内都

日程2017年12月9日(土)
時間14時~15時30分(13時30分開場)
会場横浜美術館レクチャーホール
定員220名(事前申込、先着順)
参加費無料
申込方法以下よりお申込ください。※受付終了
申込フォームはこちら
*2017年11月4日(土)より申込受付開始

アーティストトーク(石内 都 肌理と写真)

石内都 
聞き手:逢坂恵理子(横浜美術館 館長)
終了後、作家による展覧会カタログのサイン会を実施します。

日程2018年1月13日(土)
時間14時~15時30分(13時30分開場)
会場横浜美術館レクチャーホール
定員220名(事前申込、先着順)
参加費無料
申込方法以下よりお申込ください。※受付終了
申込フォームはこちら
 *2017年12月9日(土)10時より申込受付開始

上映&トーク(石内 都 肌理と写真)

石内都の創作を追った映画『ひろしま 石内都・遺されたものたち Things Left Behind』(2012年、80分、リンダ・ホーグランド監督)を上映し、石内とゲストによるポストトークを開催します。

出演リンダ・ホーグランド(映画監督)、椹木野衣(美術批評家)、石内都
日程2018年2月18日(日)
時間13時30分~16時(13時開場)
会場横浜美術館レクチャーホール
定員220名(事前申込、先着順)
参加費無料
申込方法以下よりお申込ください。※受付終了
申込みフォームはこちら
*2017年12月9日(土)10時より申込受付開始 

学芸員によるギャラリートーク(石内 都 肌理と写真)

日程2018年1月6日(土)、1月19日(金)、2月3日(土)、2月16日(金)
時間いずれも14時~14時30分
会場企画展展示室
参加費無料(事前申込不要、当日有効の観覧券が必要)

夜の美術館でアートクルーズ(石内 都 肌理と写真)

閉館後の美術館で、学芸員の解説を聞きながらゆったりと作品をめぐる、特別な鑑賞会。

日程2018年2月10日(土)
時間19時~21時(受付:18時30分~ 横浜美術館グランドギャラリー)
*プログラム進行状況により終了時間が遅れる場合があります。
*本イベントではミュージアム・ショップの営業はございませんが、グランドギャラリーにて展覧会カタログおよびオリジナルポストカードの販売をいたします。
*横浜美術館の駐車場をご利用の場合、出庫は21時まででございます。駐車場をご利用の方は、出庫時間につきご留意ください。 
会場企画展展示室
解説逢坂恵理子(横浜美術館館長)、大澤紗蓉子(横浜美術館学芸員)、日比野民蓉(横浜美術館学芸員)
定員60名(事前申込、先着順)
参加費3,000円
申込方法以下よりお申込のうえ、当日受付にて参加費3,000円を現金でお支払ください。※受付終了
申込フォームはこちら
*2017年12月9日(土)10時より申込受付開始
*お申込1名につき1つのメールアドレスが必要です。同じメールアドレスで複数名お申込いただいた場合、最後に入力した1名様分だけの受付になりますのでご注意ください。
申込締切2018年2月2日(金)または定員に達し次第

石内都によるギャラリートーク(石内 都 肌理と写真)

夜間開館の展示室にて、石内都さんが展示や作品について語ります。

日程2018年3月3日(土)
時間18時30分~19時30分
会場企画展展示室
参加費無料(事前申込不要、当日有効の観覧券が必要)

特別資料展示『TOKO SHINODA(篠田桃紅)』より(石内 都 肌理と写真)

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現代日本を代表する写真家の一人、石内都の企画展に因んで女性アーティストに着目し、美術情報センター所蔵資料から、今年104歳の篠田桃紅の作品集(英語版)をご紹介します。

前衛書家として、伝統的な書の世界を越えた墨による抽象表現を探求して特有の世界を拓いた篠田桃紅は、カナダ・モントリオール万国博覧会日本館中央展示室の壁画(1966年)などを手掛けたほか、1979年、随筆集『墨いろ』で第27回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞するなど、幅広く活躍しています。 10点の複製画が納められた1969年刊行の『TOKO SHINODA』は、元グッゲンハイム美術館長のジェームズ・スウィーニーが序文を寄せた英文のみでの出版で、篠田桃紅が当時から海外で評価が高かったことを窺わせます。

会期2017年11月23日(木・祝)~2018年3月20日(火)         
開催時間10時~18時(最終入場17時30分)
休室日毎週木曜日 *2017年11月23日を除く
2017年12月28日~2018年1月4日
会場横浜美術館美術情報センター 
入場料無料

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