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横浜美術館コレクション展 2016年度第3期

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師岡宏次 《午後の銀座裏 (東京銀座シリーズ)》 1937年(昭和12)  師岡宏次氏寄贈

展覧会概要

Ⅰ 昭和の肖像 ―写真でたどる「昭和」の人と歴史
Ⅱ “マシン・エイジ”の視覚革命 ―両大戦間の写真と映像 

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ベレニス・アボット
《ウエストサイド、上空より北を見る》 1935年

2016年度コレクション展第3期では、同時期開催の企画展「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」に合わせて、「写真」に焦点をあてた特集展示をおこないます。

当館は、日本の写真興隆期における一大拠点であった横浜に設立された美術館として、写真をコレクションの大きな柱に掲げて収集活動をおこなってきました。今回のコレクション展では、「昭和の肖像」と「“マシン・エイジ”の視覚革命」と題した二つの特集展示によって、当館の豊富な写真コレクションの中から400点を超える作品を一挙公開します。

展覧会のみどころ

■横浜美術館開館以来の試み、全館での写真展示
同時開催の企画展「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」と合わせ、全館で写真を紹介する初の試みをおこないます。

■当館コレクション展史上最多!関連する絵画・映像作品や雑誌等の資料も交えた展示総数は400点超え!
本展では当館のコレクション展史上最多となる、約400点の作品をご紹介します。こうした展示が可能となるのも、約4,200点の写真コレクションを有する横浜美術館ならではといえるでしょう。

■横浜の街を写真イベントが彩ります!「PHOTO YOKOHAMA 2017」
本展は、横浜の街を舞台に開催される「PHOTO YOKOHAMA 2017」(1月~3月開催)のパートナーイベントです。本展にご来館の際には、市内各地でおこなわれる写真イベントにもご注目を。

■コレクション展2016年度第3期 作品リスト [780KB]

 

展示構成

Ⅰ 昭和の肖像 ―写真で辿る「昭和」の人と歴史
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渋谷龍吉
《レートクレームの広告》
1936年(昭和11)

60年余の長きにわたった「昭和」(1926~1989)という時代。関東大震災からの復興、二度にわたる世界大戦、敗戦からの再びの復興、高度経済成長を経てバブル期へと続く、日本の歴史において最長、かつ最も大きく揺れ動いたこの時代は、無数の写真によってその「イメージ」が今日に伝えられています。

昭和を生きた人物たちのポートレート、そして昭和という時代そのものを映し出した風景・風俗写真により、現在の日本の社会構造と生活環境の基礎を形づくったこの「激動の時代」を振り返ります。
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桑原甲子雄《カマクラ海岸》
1934年(昭和9)(1985年プリント) 

[出品作家] 
木村伊兵衛、土門拳、秋山庄太郎、渋谷龍吉、福田勝治、藤本四八、
堀不佐夫、 安藤不二夫、濱谷浩、林忠彦、師岡宏次、奥村泰宏、
常盤とよ子、浜口タカシ、 緑川洋一、アンリ=カルティエ・ブレッソン、
ロバート・キャパ、石川真生、 金村修、森村泰昌 ほか
Ⅱ “マシン・エイジ”の視覚革命 ―両大戦間の写真と映像
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ベレニス・アボット
《フラットアイアン》 1938年  

19世紀、機械を介した新しい視覚を人間にもたらした写真と映像。アメリカで「マシン・エイジ」(機械の時代)と称される第一次・第二次大戦間において飛躍的進化と爆発的普及を遂げたこの二つのメディアは、芸術家たちにとってこの上なく魅力的な表現媒体となりました。

「機械の眼」でしか表現しえない先鋭的なヴィジョンが各国で同時多発的に生み出されたこの時代の写真・映像芸術について、とりわけ二つのメディアの関係性に焦点をあてながら振り返ります。
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ジガ・ヴェルトフ
《カメラを持った男》1929年 

[出品作家] 
アルフレッド・スティーグリッツ、エドワード・スタイケン、
エドワード・ウェストン、ベレニス・アボット、ウォーカー・エヴァンズ、
ポール・ストランド、マン・レイ、アンドレ・ケルテス、
ジャック=アンリ・ラルティーグ、ヴェルナー・マンツ、
アルベルト・レンガー=パッチュ、アレクサンドル・ロトチェンコ、
オスカー・フィッシンガー、ジガ・ヴェルトフ ほか

基本情報

会期2017年1月4日(水)~2月28日(火)                                              
開館時間       10時~18時(入館は閉館の30分前まで)
*2017年2月23日(木)は16時まで
*2017年2月24日(金)は20時30分まで
休館日      木曜日 
*ただし、2017年1月5日、2月23日を除く
主催横浜美術館

観覧料

一般500(400)円                   
大学・高校生300(240)円                     
中学生100(80)円
小学生以下無料

*( )内は有料20名以上の団体料金(要事前予約)
*毎週土曜日は、高校生以下無料(生徒手帳、学生証をご提示ください)
*障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料
*毎月第3月曜日は横浜市在住の65歳以上の方無料(「濱ともカード」をご提示ください)
*企画展ご観覧当日に限り、企画展の観覧券でコレクション展もご覧いただけます。  

関連イベント

アーティストトーク(コレクション展2016年度第3期)

「昭和の肖像」セクションにて作品展示中の、写真家・石川真生さんをお迎えし、アーティストトークを開催します。
アーティストトーク終了後には、写真集の販売とサイン会を実施します。

講師石川真生(写真家)
日程2017年2月24日(金) 
時間18:30~20:00(開場18:00)                     
会場
横浜美術館レクチャーホール
申込み         不要
参加費無料
席数240席
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石川真生
《沖縄ソウル ―フィリピン人ダンサー》
1977年

[《沖縄ソウル ―フィリピン人ダンサー》作品について]
1970年代、私は米兵相手の外人バーで働いていた。
10年後、そのバーを訪ねてみた。
沖縄人は経営者のママさんだけで、ホステスは全員フィリピン人に取って代わっていた。 フィリピン人ダンサー達と私はすぐ仲良くなった。
彼女達が住んでいるアパートにもよく遊びに行った。 彼女達は家族を養うためによく働き、全員が仕送りをしていた。 そして大方の女の子が「金持ちのアメリカ人(米兵)と結婚してアメリカに渡り家族をフィリピンから呼び寄せて幸せになりたい」と夢見ていた。 その中でも特に私は、ダンスがピカいちのマニラ出身のマリーンと、 田舎出身の陽気なジョビーと気が合った。
数年後、ジョビーは軍属の白人と結婚して沖縄の嘉手納基地に戻ってきた。 マリーンは黒人兵と結婚していたが、その後どうなったか知らない。

ギャラリートーク(コレクション展2016年度第3期)

さまざまな切口で学芸員やエデュケーター(教育担当)が作品の見どころや楽しみ方を紹介します。

日程2017年1月13日、1月27日、2月10日、2月24日 いずれも金曜日 
時間いずれも14時~14時30分
会場コレクション展展示室
申込み        不要
参加費無料(当日有効の観覧券が必要)

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