スペイン第二の都市バルセロナは、またカタロニアの首都でもありマドリッドを中心としたスペインとは、元々異なった文化・慣習を持っています。その独特の芸術風土は、200年を越える歴史の中で、ミロ、ピカソ、ガウディといった数多くの不世出の天才たちを生み出してきました。そして、数々の歴史の試練をへた後にも、若い芸術家たちの揺籃の地となっております。
この展覧会は、バルセロナが育んだ20世紀の芸術家たちを、バルセロナ市の協力をえてご紹介するものです。その第一部では、ピカソ、ミロ、ゴンサレスの作品を油彩25点、水彩・パステル8点、版画8点、工芸11点、彫刻15点、全67点にわたってご紹介致します。
1992年にオリンピック開催を控えたバルセロナ市と、デザイン都市を宣言した横浜市とが共催する「バルセロナ&ヨコハマシティ・クリエーション」の一環として開催されるこの展覧会は、単に作品を紹介するにとどまらず、歴史や風土、文化の意義を改めて考えるにふさわしいものとなるでしょう。