[市民のアトリエ_No.40]
コレクション展関連ワークショップ
コレクション展「つくるわたしが、つくられる」の出品作家、関島寿子さんを講師としてお迎えして開催するプログラムです。「編む」という基本の動作を「結ぶ」「組む」など独自の6つの定式に分類し、樹木の皮や植物を素材に制作する関島さん。本プログラムでは、作家とともに実作品4点の鑑賞をします。次に制作に使用したご自身の庭の樹木や植物のお話、素材の特性、扱い方について学びます。実際に材料に触れながら結ぶ、組む、ねじる、巻くなどの動作体験をします。人は昔から、身近な植物や樹木を生活に使用してきました。現代作家の植物とのつきあい方、創作の魅力に触れるプログラムです。
コレクション展「子どもも、おとなも! つくるわたしが、つくられる」
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1944年 台南生まれ。1966年 津田塾大学英文学科卒業。1975~1979年 ニューヨークに在住中にアメリカ先住民の技法を学び、現代的アプローチをエド・ロスバックやジョン・マックウィーンから学ぶ。展覧会:1995年「日本のスタジオクラフト」ヴィクトリア&アルバート博物館。1999年「世界を編む」横浜美術館。2011年 「繊維造形の先駆者たち」ジャパン・ソサエティ・ギャラリー。2012年 「現代の座標―工芸をめぐる11の思考―」東京国立近代美術館工芸館。2017年 「交わるいと[あいだ]をひらく術として」広島市現代美術館。著書:『Basketry』(講談社インターナショナル1986)、『自然を編む』(創和出版1988)、『バスケタリーの定式』(平凡社改訂新版刊行2024)。作品収蔵:横浜美術館、国立工芸館、ヴィクトリア&アルバート博物館、ミネアポリス美術館など。
粘土、木などの素材を中心に、立体作品の制作を体験することのできる機材や道具をそろえた部屋です。大型の窯も備えています。アーティストや専門家などによるワークショップのほか、木や粘土(テラコッタなど)による自主的なテーマの制作をすることのできる時間もあります。
撮影:新津保建秀
市民のアトリエは、<つくる>ことを通して美術と人々をつなぐ場です。
主に12歳以上の方を対象に、アーティストやエデュケーターによる様々なワークショップを開催しています。充実したアトリエ空間と設備を活かしたワークショップをはじめ、コレクションや展覧会に関連したプログラム、また教育機関や福祉施設など地域と連携した取組みを通して、様々な人に開かれた活動を展開しています。