[市民のアトリエ_No.24]
墨や日本画の画材を使って、ゆっくりと動く人を刷毛や筆で自由に描いてみましょう。前半は日本画の道具や技法に関するレクチャーとウォーミングアップ。後半は舞踏家の大竹宥凞(おおたけ・ゆうき)さんをモデルとしてお迎えし、音楽にあわせて舞う身体の動きを描いていきます。終盤には、参加者同士でグループを組み、床に広げた大きな雲肌麻紙に、身体全体を使って即興的にドローイングを行います。絵を描くことに慣れていない方、日本画の画材に触れてみたい方、固定ポーズのクロッキ―に物足りなさを感じている方まで、どなたでもご参加いただけるプログラムです。
<画材協力>
株式会社岩野平三郎製紙所(雲肌麻紙提供)
大﨑商店(膠提供)
1949年 東京都生まれ。1975年 武蔵野美術大学大学院修了、創画展で創画会賞受賞。1993年 文化庁在外研修員として渡仏、山種美術館賞展で大賞受賞。1999年 現代日本絵画の展望展でステーションギャラリー賞受賞。2002年 第1回東山魁夷記念 日経日本画大賞受賞。2003~2004年 武蔵野美術大学在外研修員として渡米。2019年神奈川文化賞受賞。2021年 JAPA天心賞で大賞受賞。その他、各地で展覧会や日本画のワークショップを多数開催。
1950年 新潟生まれ。19歳の時、天井桟敷(寺山修司主宰)の芝居「ガリガリ博士の犯罪」に舞踏家として出演し。笠井叡主宰の天使館に入門、その後独立して一人で舞踏を始める。北斗座舞踏集団を主宰し、各地で舞踏公演を行う。
デッサン、油絵、日本画など絵画制作を中心に、現代のさまざまな表現に関するワークショップやレクチャーを開催する多目的な部屋です。広い空間の天井にはモデルやモチーフを描くのに理想的な採光を想定した調光付照明を設置しています。
撮影:新津保建秀
市民のアトリエは、<つくる>ことを通して美術と人々をつなぐ場です。
主に12歳以上の方を対象に、アーティストやエデュケーターによる様々なワークショップを開催しています。充実したアトリエ空間と設備を活かしたワークショップをはじめ、コレクションや展覧会に関連したプログラム、また教育機関や福祉施設など地域と連携した取組みを通して、様々な人に開かれた活動を展開しています。