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ヌード NUDE―英国テート・コレクションより

概要

ヌード――人間にとって最も身近といえるこのテーマに、西洋の芸術家たちは絶えず向き合い、挑み続けてきました。美の象徴として、愛の表現として、また内面を映しだす表象として、ヌードはいつの時代においても永遠のテーマとしてあり続け、ときに批判や論争の対象にもなりました。

本展は、世界屈指の西洋近現代美術コレクションを誇る英国テートの所蔵作品により、19世紀後半のヴィクトリア朝の神話画や歴史画から現代の身体表現まで、西洋美術の200年にわたる裸体表現の歴史を紐ときます。フレデリック・ロード・レイトンが神話を題材として描いた理想化された裸体から、ボナールらの室内の親密なヌード、男女の愛を永遠にとどめたロダンの大理石彫刻《接吻》[日本初公開]やシュルレアリスムの裸体表現、人間の真実に肉迫するフランシス・ベーコン、さらにはバークレー・L・ヘンドリックスやシンディ・シャーマンなど、現代における身体の解釈をとおして、ヌードをめぐる表現がいかに時代とともに変化し、また芸術表現としてどのような意味をもちうるのか、絵画、彫刻、版画、写真など約130点でたどります。

2016年のオーストラリアを皮切りにニュージーランド、韓国へと国際巡回する本展。待望の日本上陸です。

基本情報

会期
2018年3月24日(土)~6月24日(日)
主催
横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)、読売新聞社、テート
協賛
大日本印刷
協力
日本航空、みなとみらい線、横浜ケーブルビジョン、FMヨコハマ、首都高速道路株式会社
後援
ブリティッシュ・カウンシル、J-WAVE

展覧会図録

 

『ヌード—英国テート・コレクションより』 読売新聞東京本社/横浜美術館、2018年

 

  • 肉体と形体 20世紀のヌード再定義/エマ・チェンバーズ(テート学芸員[イギリス近代美術])
  • 身体そのものに意味をもたせた彫刻—オーギュスト・ロダンの大理石像《接吻》をめぐって/長谷川 珠緒(横浜美術館学芸員)

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