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リール市美術館所蔵

バロック・ロココの絵画展

ヴェネツィア派からゴヤまで

概要

フランス北東部に位置するリール市は、古くからフランス、フランドル両文化圏の接点として繁栄してきました。リール市美術館は、創立以来100年余りの歴史を持ち、その収蔵作品は、フランス屈指の質と規模を誇ることで世界的に知られています。

本展覧会は、西洋絵画史上最も輝かしい時代といわれるバロックとロココの絵画を中心に、その母胎となったヴェネツィア派から近代への革新者ゴヤまでを、油彩、素描併せて90余点で紹介するものです。出品作品は、時代と地域による6つのグループで構成されています。17世紀のフランドル、オランダ、イタリア、フランスの4地域を中心として、バロックという国際的に共通の様式言語の上に、どのようにしてそれぞれ独自の地域的特徴を花開かせていったのかを、各地域の代表的作家とその画派の作品によって明かにしようとするものです。出品作品の多くは本邦初公開の作品であり、わけてもルーベンス、ゴヤ等の歴史的名作は、必ずや大きな感動をもって迎えられることでしょう。

基本情報

会期
1993年8月8日(日)~10月17日(日)
主催
横浜美術館、朝日新聞社、神奈川新聞社、TVKテレビ
後援
外務省、文化庁、フランス大使館、横浜市、NHK横浜放送局
協賛
安田火災海上保険株式会社
協力
日本航空、相模鉄道、横浜情報ネットワーク、横浜ケーブルビジョン、(株)ビス・メディア・ネットワーク・ヨコハマ

展覧会図録

 

『リール市美術館所蔵 バロック・ロココの絵画 ヴェネツィア派からゴヤまで』 朝日新聞社、1993年

 

  • ヴェネローゼからゴヤへ/イヴ・ボヌフォワ
  • バロック前史—ヴェネツィア派からカルラッチへ/沼田 英子(横浜美術館学芸員)
  • フランドルのバロック—ルーベンスとその時代/沼田 英子(横浜美術館学芸員)
  • 17世紀オランダ絵画—カーテンの向こうの黄金の日々/高橋 美彌子(東武美術館学芸員)
  • イタリアのバロック/拝戸 雅彦(愛知県美術館学芸員)
  • 17世紀フランス絵画—古典主義絵画の成立/松井 秀法(愛知県美術館学芸員)
  • バロックからロココへ/前田 淳子(北九州市立美術館学芸員)

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