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マルセル・デュシャンと20世紀美術 -芸術が裸になった、その後で− MIRRORICAL RETURNS : Marcel Duchamp and the 20th Century Art掲載していた作品図版は、権利上、会期終了とともに削除しました。

概要
展示のながれ
関連事業
チェックシート・プログラム

会期

2005年 1月5日(水)〜 3月21日(月・祝)

休館日

毎週木曜日

開館時間

10:00〜18:00、金曜日は20:00まで開館

(入館は閉館の30分前まで)

会場

横浜美術館

〒220-0012

横浜市西区みなとみらい 3-4-1

phone:

  045-221-0300

fax:

  045-221-0317

マップはこちら

観覧料

一般:

  1200(1000)円

大学・高校生:

  800(700)円

中学・小学生:

  400(300)円

※( )内は20名以上の団体料金

※本展チケットで横浜美術館コレクション展もご覧いただけます。

概要

[趣旨]

  この展覧会は、20世紀はじめの美術に大きな転機をもたらしたマルセル・デュシャン(1887−1968)の主要な作品75点と、デュシャンと向き合った世紀後半から現代までの芸術家34人による作品78点を対置し、美術とは何かを考える企画です。

  美術作品とは、創造力と名人的技術と幸運に恵まれた人が作りあげた、絵画や彫刻などである、そのような通念を根底から揺さぶる挑戦を仕掛けた美術家がデュシャンです。彼は1917年のニューヨーク独立芸術家協会の展覧会に、男性用便器を≪泉≫と題して出品しようと企て、スキャンダルをひきおこしました。彼は百貨店の商品を選んで美術展に出品することも、パレット上の絵の具を選んでキャンバスに置くことも同じことだと語りました。絵筆を捨てたデュシャンは、≪泉≫や≪彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも≫に代表される不可思議な装置を様々に具体化していきます。ものとしての作品だけでなく、構想過程を記したノート類を発表し、人々にその考え方を示そうともしました。それは見ることと考えることを同じ土俵に上げることで、美術を一握りの専門家の手から解放する試みであったといえます。誰もがアクセスできることを考えたデュシャンの作品は、濃厚なエロティシズムを漂わせ、時代の特徴である機械文明をユーモアと共に意識させます。画家の「テレピン中毒」を厳しく戒めた彼は、描くことに替えて、言葉遊びに興じ、次元間移動の概念に取り組み、偶然を尊重し、自らの女性分身に扮し、さらに無為を装うことさえできたのです。それらの挑戦は「美術とは何か」という問いを今も発し続けています。

  この展覧会を構成するもうひとつの作品群は、第二次大戦後から現代にいたる作家たちによるものです。ポップ・アート、ネオ・ダダ、コンセプチュアル・アートなどの様々な潮流が、「美術」という小さな殻にデュシャンが開けた突破口から展開しました。マン・レイ、瀧口修造、ケージ、ウォーホル、篠原有司男、工藤哲巳、ハーケ、リヒターなど、日・米・欧の芸術家による様々なデュシャン・イメージを相互に、また元になった作品と比較することができます。デュシャンへの彼らの応答を考えながら、その肩越しに、デュシャンという鏡の中に、私たちも自身の美術のイメージをのぞき込むことができるでしょう。

◆主催:

横浜美術館(横浜市芸術文化振興財団)/朝日新聞社/神奈川新聞社/tvk(テレビ神奈川)

◆後援:

横浜市/NHK横浜放送局

◆協賛:

大日本印刷

◆協力:

日本航空/京浜急行電鉄/相模鉄道/横浜情報ネットワーク/横浜ケーブルビジョン/FMヨコハマ

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