• 特別展示:片岡球子
  • 近代の絵画と彫刻
  • 絵画的写真の展開 1850年代〜1920年代
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近代の絵画と彫刻

1.日本の絵画と彫刻

高橋由一|愛宕山より品川沖を望む

高橋由一(1828-1894)
《愛宕山より品川沖を望む》
1877(明治10)年 油彩、カンヴァス

TAKAHASHI Yuichi (1828-1894)
View from Atago Hill towards the Sea of Shinagawa
1877 oil on canvas

2.西洋の絵画と彫刻

オディロン・ルドン|二人の踊女

オディロン・ルドン(1840-1916)
《二人の踊女》
制作年不詳 油彩、カンヴァス
坂田武雄氏寄贈

Odilon REDON(1840-1916)
Two Dancers
n.d. oil on canvas
Donated by Mr. Sakata Takeo

◆ シュルレアリスムの美術

 1924年のアンドレ・ブルトンの宣言にはじまるシュルレアリスムは、常識の軛から人間の想像力を解き放つことを目指した文芸運動です。その最盛期が、ヨーロッパ全土を巻き込んだ第一次世界大戦と、それ以上の惨劇をもたらす第二次世界大戦のはざまにあったことは、偶然ではないでしょう。人間存在に対する根源的な不安と疑念が、理性の抑制のきかない夢の世界や無意識への眼を開いたのです。
 シュルレアリスムの美術が提示する不可思議な世界は、一元的な解釈を許さず、見るものの感覚を、ときに不安になるほど撹乱します。彼らの企図は、そういう衝撃が日常生活にまで波及し、凝り固まった観念を突き崩す原動力となることにありました。既成の価値観や社会を変えようという信念に支えられたシュルレアリスムの表現は、国境も時代も越えて、今なお人びとに力強く訴えかけてきます。

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