ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」

展覧会概要
横浜トリエンナーレは、3年に一度開催する現代アートの国際展として2001年にスタートし、まもなく20年の節目を迎えます。本展は国際的に活躍するアーティストの作品から新進のアーティストまで、広く国内外の最新の動向を紹介し、横浜から新しい価値観と新たな文化を継続的に世界へ向けて発信し、国際交流と相互理解に貢献することを目指してきました。
第7回展となるヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」では、インドのニューデリーを拠点とするアーティスト3名によるラクス・メディア・コレクティヴをアーティスティック・ディレクターに迎え、彼らとともに時空を超える思考の旅へと誘います。
かつてアナログテレビがあった頃、放送終了後に流れた砂嵐の中には、ビッグバンの名残である宇宙マイクロ波背景放射と呼ばれる電磁波が含まれていたといいます。
タイトルのAFTERGLOW(残光)とは、私たちが日常生活の中で知らず知らずのうちに触れていた、宇宙誕生の瞬間に発せられた光の破片を指すものとして選ばれた言葉です。ラクス・メディア・コレクティヴは、太古の昔に発生した破壊のエネルギーが、新たな創造の糧となり、長い時間をかけてこの世界や生命を生み出してきたととらえ、現代の世界もまた、さまざまなレベルでの破壊/毒性と、回復/治癒の連続性の中で、人間の営みが行われてきたと考えています。目まぐるしく変化する世界の中で、有毒なものを排除するのではなく、共存する生き方をいかにして実現するのか。ラクス・メディア・コレクティヴと共に、アーティストや鑑賞者、そのほか様々な形で本展にかかわる人々の間でこの問いを共有し、思考を続けていくことによって「ヨコハマトリエンナーレ2020」は形作られていくことになります。
ヨコハマトリエンナーレ2020は、通常の展覧会だけでなく、2019年11月からスタートし、横浜にとどまらず広く海外でも開催する「エピソード」と呼ぶイベントの2部構成からなります。そこに、思考の出発点(ソース)を共有するための「ソースブック」と名付けた書物を加え、世界に対する認識を拡張していくことを試みます。
「ヨコハマトリエンナーレ2020」公式ウェブサイトはこちら
アーティスティック・ディレクター

ラクス・メディア・コレクティヴ
(左)ジーベシュ・バグチ
(中)モニカ・ナルラ
(右)シュッダブラタ・セーングプタ
Photo: TANAKA Yuichiro
ラクス・メディア・コレクティヴは、インド・ ニューデリーを拠点に活動するジーベシュ・バグチ、モニカ・ナルラ、シュッダブラタ・セーンブプタの3名によるアーティスト集団です。
ラクスの活動は、アート作品の制作、展覧会 のキュレーション(企画)、パフォーマンス のプロデュース、執筆など多岐に渡り、表現 形式もメディアも多様です。また、建築家、 コンピュータ・プロクグラマー、ライター、キュレーター、舞台演出家ら専門家や市民とのコラボレーションも豊富で、多面的な作品やプロジェクトを多数実現しています。 探求心旺盛なラクスは、多様な人々と未知 なるものの豊かさを共有し、会話をつないで開かれた議論を促す独創的な手法やアプローチによって、予期せぬ新たな視点を提起します。
基本情報
会期 | 2020年7月17日(金)~10月11日(日) |
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休場日 | 木曜日 *7月23日、8月13日、10月8日を除く |
開場時間 | 10時~18時
*10月2日(金)、3日(土)、8日(木)、9日(金)、10日(土)は21時まで *10月11日(日)は20時まで |
会場 | 横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3-4-1) プロット48(横浜市西区みなとみらい4-3-1/みなとみらい21中央地区48街区) |
主催 | 横浜市、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団、 NHK、朝日新聞社、 横浜トリエンナーレ組織委員会 |
問合せ | 050-5541-8600(ハローダイヤル/8時~22時) |

■横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3-4-1)
みなとみらい線(東急東横線直通)「みなとみらい駅」〈3番出口〉からマークイズみなとみらい〈グランドガレリア〉経由徒歩3分、または〈マークイズ連絡口〉(10時~)から徒歩5分。JR(京浜東北・根岸線)・横浜市営地下鉄(ブルーライン) 「桜木町駅」から〈動く歩道〉を利用、徒歩10分。
■プロット48(横浜市西区みなとみらい4-3-1/みなとみらい21中央地区48街区)
みなとみらい線(東急東横線直通)「新高島駅」〈2番出口〉から徒歩7分。横浜市営地下鉄(ブルーライン)「高島町駅」〈2番出口〉から徒歩7分。
観覧料
本展のチケットは日時指定の事前予約制です。
公式ウェブサイトよりご予約のうえ、ご来場ください。
「ヨコハマトリエンナーレ2020」公式ウェブサイトはこちら
一般 | 2,000円 |
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大学生・専門学校生 | 1,200円 |
高校生 | 800円 |
中学生以下 | 無料 |
関連イベント
参加型アクション「エピソード06 岩井優《彗星たち》」(ヨコハマトリエンナーレ2020)

岩井優 《彗星たち》のためのドローイング
まず、参加者はアーティストと共にオンラインで紙袋型マスクを制作します。そのマスクを着用して、自宅周辺や好きな場所で各自清掃アクションをおこないます。それらの体験をもとに、参加者限定の動画や画像を視聴しながら話し合いをおこないます。
私たちは「汚れ」を公共のものとしてケアし続けることは可能なのでしょうか。震災後、除染作業にたずさわったアーティストと一緒に、汚れのケアについて考えてみませんか。
参加の流れ |
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オンライン・マスク制作日時 | 2020年7月19日(日)、8月9日(日)、9月6日(日)
13時30分〜15時(13時受付) ※いずれも同内容。好きな日程にご参加ください。 |
オンライン・ディスカッション日時 | 2020年7月26日(日)、8月23日(日)、9月20日(日) 13時30分〜15時(13時受付) ※いずれも同内容。好きな日程にご参加ください。 |
アーティスト | 岩井 優 |
定員 | 計100名(先着順) |
参加費 | 無料 |
参加条件 |
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申込方法 | 申込みフォーム
※お申込み1名様につき1つのメールアドレスが必要です。 同じメールアドレスで複数名のお申込みはできませんのでご注意ください。 ※受付完了メールが届かない場合は、下記までお問合せください。 |
申込受付期間 | |
主催 | 横浜美術館、横浜トリエンナーレ組織委員会 |
お問合せ | 横浜美術館 市民のアトリエ TEL 045-221-0366(受付時間10時~18時) 木曜休館(7月23日、8月13日、10月8日は開館) |

@broom_stars

中高生プログラム2020 「ヨコトリ2020を体験しよう!伝えよう!」


「中高生プログラム2019」の様子 撮影:加藤健
7月25日から8月9日の期間限定で、若干名の追加募集を受け付けます。美術が好きな人、美術館に行くのが始めての人、どんな人でも大歓迎!ご参加をお待ちしています。
※プログラムの実施にあたっては、横浜市文化施設における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン
を遵守いたします。
※プログラムの一部はオンライン会議システム等を使用して実施します
※新型コロナウィルス感染拡大の状況によって日程や内容は変更となる場合があります。
日時
全10回 (全回通し) |
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会場 | 横浜美術館・プロット48(みなとみらい21中央地区48街区) |
対象 | 中学生と高校生 |
定員 | ※7月25日~8月9日 追加募集 若干名(中学生5名、高校生3名程度を予定。要事前申込み、抽選) |
参加費 | 全回で500円 |
申込注意事項 |
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申込方法 | ※7月25日から募集開始いたします。 申込フォームよりお申込みください。 申込フォームへ |
申込締切 | 2020年8月9日(日)受付終了 |
特別資料展示:「資料で振り返る横浜トリエンナーレ」【前期】

(出品資料の一部、参考図)
2001年から横浜を舞台に開催されてきた現代アートの国際展・横浜トリエンナーレ。今年(2020年)は7回目となる横浜トリエンナーレの開催年です。「ヨコハマトリエンナーレ2020」は、「AFTERGLOW—光の破片をつかまえる」のテーマのもと、7月17日(金)から約3か月開催されます。第1回が開催された2001年から約20年が経過し、目まぐるしく変化する世界情勢をアートの視点から捉え直す試みが続けられています。
美術情報センターでは「資料で振り返る横浜トリエンナーレ」と題して、横浜トリエンナーレに関する様々な資料を前期・後期に分けてご紹介します。大規模な国際美術展では、展覧会カタログのほかに多種多様な印刷物が制作されます。チラシやリーフレット、マップ類といった埋もれがちな資料を保存し、後世に伝えていくことも美術情報センターの役割のひとつです。様々な資料から横浜トリエンナーレの活動を振り返ります。
会期 | 2020年7月17日(金)~9月2日(水)(予定) |
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開催時間 | 10時~18時 |
会場 | 横浜美術館 美術情報センター |
休室日 | 木曜日 *7月23日、8月13日を除く |
入場料 | 無料 |
オンライン・トーク「飯川雄大の思考をつかまえる」
(ヨコハマトリエンナーレ2020)

「デコレータークラブ 配置・調整・周遊」(展示風景), 2018
©Takehiro Iikawa, Courtesy of あまらぶアートラボ A-Lab
Photo by Mugyuda Hyogo
本プログラムは、web会議システム「Zoom」を利用し、アーティストと参加者をオンラインでつないで実施します。
木村絵理子(当館主任学芸員、ヨコハマトリエンナーレ2020企画統括/キュレーター)が聞き手となり、飯川氏と対話しながら、本展出品作品とこれまでの作品を紹介します。また、後半には飯川氏の作品を理解するヒントとなるようなミニ・ワークショップをおこないます。
日程 | 2020年8月30日(日) |
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時間 | 14時~15時30分(13時30分受付) |
出演 | 飯川 雄大(出品作家) |
聞き手 | 木村 絵理子(当館主任学芸員、ヨコハマトリエンナーレ2020企画統括/キュレーター) |
対象 | 15歳以上 |
定員 | 30名(応募者多数の場合は抽選) |
参加費 | 無料 |
参加条件 |
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申込方法 | 申込みフォーム ※お申込み1名様につき1つのメールアドレスが必要です。 同じメールアドレスで複数名のお申込みはできませんのでご注意ください。 ※受付完了メールが届かない場合は、下記までお問合せください。 |
申込締切 | 2020年8月18日(火)受付終了 |
主催 | 横浜美術館、横浜トリエンナーレ組織委員会 |
お問合せ | 横浜美術館市民のアトリエ TEL 045-221-0366(受付時間10~18時) 木曜休館(7/23、8/13、10/8は開館) |

特別資料展示:「資料で振り返る横浜トリエンナーレ」【後期】

2001年から横浜を舞台に開催されてきた現代アートの国際展・横浜トリエンナーレ。今年(2020年)は7回目となる横浜トリエンナーレの開催年です。「ヨコハマトリエンナーレ2020」は、「AFTERGLOW—光の破片をつかまえる」のテーマのもと、7月17日(金)から約3か月開催されます。第1回が開催された2001年から約20年が経過し、目まぐるしく変化する世界情勢をアートの視点から捉え直す試みが続けられています。
美術情報センターでは「資料で振り返る横浜トリエンナーレ」と題して、横浜トリエンナーレに関する様々な資料を前期・後期に分けてご紹介します。大規模な国際美術展では、展覧会カタログのほかに多種多様な印刷物が制作されます。チラシやリーフレット、マップ類といった埋もれがちな資料を保存し、後世に伝えていくことも美術情報センターの役割のひとつです。様々な資料から横浜トリエンナーレの活動を振り返ります。
会期 | 2020年9月4日(金)~2021年2月28日(日)(予定) |
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開催時間 | 10時~18時 |
会場 | 横浜美術館 美術情報センター |
休室日 | 木曜日 *10月8日、2月11日を除く 2020年12月29日(火)~2021年1月3日(日)、2月12日(金) |
入場料 | 無料 |