美術館と国際展を巡る連続講座

その他 講演会・シンポジウム

1989年(平成元年)に開館した横浜美術館は2019年に開館30周年を迎えます。開館以来、展覧会、アトリエ、美術情報センターを基幹事業に据えつつ、時代に合わせてさまざまな新規事業を立ち上げ、充実を図ってきました。2011年からは横浜トリエンナーレという大型の国際展の主会場としても関わるようになりました。
「美術館と国際展を巡る連続講座」では、国際展をきっかけに拡大しつつある美術館の可能性と課題について「展示 / 鑑賞」「キュレーション」「建築」をテーマに各分野の専門家を招き検証します。


日時【第1回】2019年2月10日(日)13時30分~15時30分
【第2回】2019年2月20日(水)19時00分~21時
【第3回】2019年3月2日(土)13時30分~15時30分 
プログラム・講師【第1回】「美術館という箱はオルタナティヴな劇場になりうるか?」 岡田利規(演劇作家 / 小説家 / チェルフィッチュ主宰)
【第2回】「国際展をキュレーションすること」*日英逐次通訳有
ジーベシュ・バグチ(Jeebesh Bagchi)
モニカ・ナルラ(Monica Narula)
(ラクス・メディア・コレクティヴ / ヨコハマトリエンナーレ2020 アーティスティック・ディレクター)
【第3回】「美術館という建築物と展覧会の関係」
藤原徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰 / 横浜国立大学大学院Y-GSA准教授)      
金氏徹平(美術家 / 京都市立芸術大学彫刻専攻専任講師)
会場【第1回】【第3回】横浜美術館円形フォーラム(定員80名、先着順)
【第2回】横浜美術館レクチャーホール(定員220名、先着順)※会場を変更しました。
参加費無料
申込方法2019年1月9日(水)10時より申込受付開始
申込フォームはこちら
第1回申込フォーム(受付終了)
第2回申込フォーム
第3回申込フォーム(受付終了)
 ※お申込1名様につき1つのメールアドレスが必要です。    
 同じメールアドレスで同じ回への複数名のお申込はできませんのでご注意ください。
主催横浜美術館[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]
共催横浜トリエンナーレ組織委員会
協力横浜トリエンナーレサポーター事務局
【第1回】「美術館という箱はオルタナティヴな劇場になりうるか?」
*

©宇壽山貴久子

講師:岡田利規(演劇作家 / 小説家 / チェルフィッチュ主宰)

美術館はもともと美術作品を収集、研究、展示するための専門施設ですが、現在、その機能は多様化し、いわゆる美術表現に限定されることなく、演劇、ダンス、音楽などさまざまな表現を発信する装置となりつつあります。一方、劇場もまた演劇のための専門施設ですが、表現の多様化とともに劇場以外の場所としての広がりをみせています。美術館はオルタナティヴな劇場になりうるか?あるいは、美術館という場所固有の体験はありうるのか?映像演劇という新しいジャンルを開拓し、美術家とのコラボレーションも多く手掛ける岡田利規氏(「横浜トリエンナーレ2008」出品作家)を迎え、美術館とはそもそもどういう空間なのか、観客との関係性も含めて表現者が期待する美術館像をお話しいただきます。
【第2回】「国際展をキュレーションすること」
*

撮影:田中雄一郎 

講師:
ジーベシュ・バグチ(Jeebesh Bagchi)
モニカ・ナルラ(Monica Narula)
(ラクス・メディア・コレクティヴ / ヨコハマトリエンナーレ2020 アーティスティック・ディレクター)

ビエンナーレ、トリエンナーレのキュレーションは美術館の企画展とどのような違いがあるのか?国際展のキュレーションが美術館など既存制度を批評する取り組みとして機能する場合、どのようなキュレーションが有効に働くのか?アート作品の制作、展覧会のキュレーション、パフォーマンスのプロデュース、執筆など多岐に渡って活躍し、次回の「ヨコハマトリエンナーレ2020」のアーティスティック・ディレクターに就任したラクス・メディア・コレクティヴは、マニフェスタ(2008)、上海ビエンナーレ(2016-2017)で国際展のキュレーションにも取り組んでいます。ジーベシュ・バグチ氏とモニカ・ナルラ氏に、国際展のキュレーションについてお話しいただきます。
【第3回】「美術館という建築物と展覧会の関係」
*

左)藤原徹平 
右)金氏徹平 撮影:川島小鳥

講師:
藤原徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰 / 横浜国立大学大学院Y-GSA准教授) 
金氏徹平(美術家 / 京都市立芸術大学彫刻専攻専任講師)

故・丹下健三の設計による横浜美術館は、横浜市制100周年、開港130周年を記念して開催された「横浜博覧会」のパビリオンのひとつとして開館しました。8階建ての建築は半円柱が目を引く中心部を基点に展示室、右端棟にはアトリエ、左端棟には美術情報センターが配置され、美術館の理念である「みる」「つくる」「まなぶ」を建物が象徴しています。このような経緯と理念で開館した横浜美術館では、2011年から現代美術の国際展「横浜トリエンナーレ」を開催するようになり、近年、大型の現代美術作品を屋内外で展示しています。「ヨコハマトリエンナーレ2017」の空間設計に携わった藤原徹平氏と横浜美術館で個展開催の経験のある美術家の金氏徹平氏に、展覧会と建築の関係について、また、アーティストがみる美術館建築の機能性や可能性について、実践を踏まえてお話しいただきます。