学校のためのプログラム
子どものアトリエが横浜市内の小学校、幼稚園・保育園、特別支援・養護学校などの教育機関と連携して行う横浜美術館の特徴的な教育プログラムです。アトリエでの造形活動や美術館での鑑賞など、子どもと美術を楽しく結びつける1日プログラムで、各学校(団体)は、申込み後の抽選により順番に利用できます。子どもや造形をとらえる観点は「感性」や「技術」や「表現」など多様にありますが、「学校のためのプログラム」では、あくまで教育現場で活かされる実験的な試みを基本に活動を組んでいます。
*休館中は開催いたしません
活動内容
「造形プログラム」と「鑑賞プログラム」があり、子どもの年齢や人数などにあわせて、子どものアトリエ指導員と利用者(教師)の事前の話し合いにより内容を決定します。10時から12時までは造形を、昼食をはさんで13時より、40分から1時間ほどの鑑賞ツアーを行って1日の活動としています。
造形プログラム
造形プログラムは、なにかをつくるのではなく、粘土や絵の具や紙(ダンボール)といったさまざまな素材との関わりの中で、素材の特性を知ることや造形の仕組みを発見することを目的とした活動です。広いスペースで素材をたくさん使って行われるこれらの活動は、子どもたちの心身を解放し、子どもたちのより活発な反応を引き出してくれます。それぞれの活動は先生方とアトリエ指導員との事前の話し合いにより、オリジナルに組み立てられます。
粘土の活動

粘土の活動
絵の具の活動

絵の具の活動
ダンボールの活動

ダンボールの活動
鑑賞プログラム

鑑賞プログラム
養護学校プログラム
子どもの描きつくる活動は心身を解放させると同時に、自らの行いをコントロールできるようになる過程に子どもの育ちを考えるヒントがあると、子どものアトリエは考えています。例えば、絵の具をぬりたくったり、手足につけたりといった活動では解放感が見られますが、ゆっくり絵筆が動かせるようになると自分のしていることを見ながら考えている様子がわかります。これらは素材が粘土でも同じことがいえます。このように、知的な理解が遅れがちな子どもたちには「ゆっくり」関わることを促します。 通常の活動では素材を1つにしぼりますが、養護学校の活動では子どもたちの興味が多様なので、素材は複数になります。基本的には「えのぐ」「粘土」「紙浴び」の3つのコーナーを設けますが、脳性まひのある子どもたちの活動では「色水袋」「音と光」のコーナーがプラスされます。

「えのぐ」の活動

「粘土」の活動

「紙浴び」の活動

「音と光」の活動
利用について
対象
横浜市内の幼稚園・保育園、小学校、特別支援・養護学校、区単位の小学校個別支援学級、各種学校
申込み方法
*休館中は開催いたしません
詳細が決まり次第お知らせいたします