横浜美術館からすぐ近くにある、横浜市立みなとみらい本町小学校に「ヨコハマトリエンナーレ2020」参加アーティストのさとうりささんが訪問して、小学校のお友達と作品を鑑賞したり、工作にも挑戦しました!
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"校内に特別展示した、さとうりささんの作品を鑑賞している様子"

子アト通信:どうぶつのお面をつくろう!

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こんにちは。子どものアトリエです!
今日は、どうぶつのお面の作り方を紹介します!

材料はこちら

材料:頭のベルト用の厚紙、A4くらいの紙、色紙など
道具:はさみ、のり、のり用台紙、お手ふき、ステープラー、クレヨンなど

おうちにあるもので工夫してみてね。
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今回は「ハサミ」をつかいます。
この中で、ハサミはいちばんあぶない道具です。使う時は、かならずお家の人といっしょにね。
けがをしないように気をつけてね。

アトリエからのお願い「ハサミはあぶない。使わない時は刃をとじておこう!」

みなさんは、子どものアトリエのなかにある「子どものアトリエギャラリー」をご存知ですか。このギャラリーでは、子どもたちの造形に対する興味や「やってみたくなる気持ち」を育むため、子どもたちが楽しめる小さな展覧会を定期的に開催しています。

今回のテーマは「ちいさな虫の世界」です。

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現在、横浜美術館は臨時休館中ですが、企画展「澄川喜一 そりとむくり」の再開を待ち望む皆さまに、展覧会の見どころをダイジェストでお届けします。

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ところで、澄川喜一がどのようなアーティストかご存じでしょうか?
澄川は、抽象彫刻のパイオニアとして戦後日本の美術界をけん引してきた巨匠のひとりです。
現在88歳となる澄川の作家歴はすでに60年を超えますが、現在も創作意欲は衰えることなく、素材となる木に囲まれて日々アトリエで創作に励んでいます。その創作領域は、彫刻にとどまらず、建築家との協働による数々の公共の大規模プロジェクトも手掛けてきました。東京のランドマークとして知られる東京スカイツリー®や東京湾アクアライン川崎人工島「風の塔」などのデザインを監修したことでも知られます。
それでは、澄川の彫刻の特徴はどこにあるのか、その原点は何に求められるのか、見ていきましょう。

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1 錦帯橋との出会い(第4展示室入口/プロローグ「はじまりとしての錦帯橋」)

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展覧会は、まず、山口県岩国市の錦川にかかる歴史的な名橋・錦帯橋に関するエピソードで始まります。14歳の澄川喜一は、ものづくりを志して、終戦の年に旧制の岩国工業学校に進学します。同地で運命的に出会ったのが錦帯橋でした。澄川少年は、この橋の美しさに魅了されました。橋を形作る木材、工法、構造を研究し、また景観美を写生にとどめました。

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しかし、愛して止まなかった錦帯橋、270年以上不落を誇ったこの橋が、1950年のキジア台風による増水で、ねじ切れ流失しました。その現場を目撃した澄川は、言いようのない喪失感を抱く一方で、翌日、石と木の残骸になり果てた橋の別の魅力に圧倒されました。錦帯橋にまつわるエピソードは、後の澄川の造形の原点となります。



2 二人の師匠(第4展示室/I .「いしずえ:具象をきわめる」)

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両親・縁者を説得して、1952年に東京藝術大学彫刻科の平櫛田中教室に進学した澄川は、平櫛田中退官後、後任の彫刻家・菊池一雄の指導のもと、塑造(粘土による立体造形)による具象彫刻の基礎を徹底的に学びます。塑造の名手として知られた菊池の流麗かつ緻密なモデリングに強い影響を受けて、藝大在学中は、数々の人体像を手掛けました。澄川は次のように述懐します。「粘土で人体像をつくることから学ぶ。それは人のからだが美しく複雑で、勉強するのにもっとも適しているからです。硬質なところ、柔らかいところ、曲線、直線、ふくらみ、へっこみ、いろんな形があり、しかも生きているから動く。千変万化する。それを粘土で自分の感性で自在に表現するわけです。」

 

3 具象から抽象へ(第4展示室/I 「いしずえ:具象をきわめる」、II 「 深まり:素材と向き合う」)

1958年藝大彫刻専攻科を修了した澄川は、翌年新制作展に出品した《S君》(旧題:篠崎君)で新作家賞を受賞します。藝大で副手を務めながら制作に励む一方で、在学中の師匠の教えでもある「人のまねをするな、自分を探せ」を承けて、作風は抽象へと転じ始めます。おりしも、師匠である菊池一雄の勧めもあり、長らく在籍した藝大を離れ、東京都清瀬に土地を得てアトリエを構え、彫刻家として独立を期した頃でした。これを機に過去の具象彫刻と決別し木彫による抽象表現を模索することになります。

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その基点となったのが「MASK」「甲冑」といったシリーズでした。仮面や甲冑の虚ろで謎めいた形と構造に触発され、複数の木材を使い、組み木の手法で、どこか土俗的でダイナミックな抽象彫刻を試みるようになります。

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4 様々な素材、抽象表現の深まり(第4展示室/II 「 深まり:素材と向き合う)

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1961年に藝大を離れた澄川は、清瀬のアトリエで制作に励む一方で、その作品が三木多聞や土方定一といった気鋭の美術評論家の注目するところとなります。また徐々に盛んになり始めた野外彫刻展へも招かれるようになり、公共空間における彫刻の表現へも開眼していきます。そして1967年、恩師・菊池一雄らの招きで再び藝大にもどり講師として奉職すると、衰退していた木彫をはじめとする実材(木、石、金属、テラコッタなど)の制作環境を整えるのに尽力します。一方で、自らも、木、石、金属、アクリルなど様々な素材で制作に取り組み、「MASK」などの主題を基調としながら、主題のヴァリエーションも広がっていきました。その過程で、荒々しいノミ跡をのこした組み木の造形から、カンナで木材の表面を成型し木そのものの美しさを引き出す造形へと転じていきました。そうした変化は、木という素材に執拗に向き合うなかで、導き出された変化でもあります。そして藝大助教授となった1975年から、その後のメインテーマとなる「そりのあるかたち」シリーズが始まります。

 

5 公共空間における大規模な造形(ホワイエ/III 「ひろがり:公共空間を活かす」)

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東京スカイツリー模型.JPG1979年に《そりのあるかたち-1》で、第8回平櫛田中賞を受賞した澄川は、追及するテーマに対して自信を得ることになります。一方で、1980年代に入ると、全国各地から野外彫刻の制作を依頼されるようになり、石や金属を素材としたモニュメンタルな造形に積極的に取り組んでいきます。また、野外彫刻とともに、建築家など専門の技術者と協働して、横浜市内の橋や東京スカイツリー®、東京湾アクアライン川崎人工島「風の塔」、東京駅八重洲口「グランルーフ」など都市空間における巨大構造物のデザイン監修創作の幅を広げていきました。そのデザインにも「そりのあるかたち」が取り込まれます。

 

 

6 そりのあるかたち(第5展示室、第6展示室/IV「匠:そりとむくり」)

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それでは、1970年代半ばから取り組み続ける「そりのあるかたち」とは、どのような特徴を持つテーマなのでしょうか。日本国内の多様な木に素材として向き合い制作するなかで、澄川は、様々な環境で年々生育する木には、本来、捻じれや反り、起り、節があって、それら木に固有の特質をむしろ作品において生かすことに主眼をおくようになります。日々制作に取り組む澄川のアトリエには、様々な種類の木々が長年にわたって蔵置されているのです。その制作態度は、木を素材として自らの造形に服従させるのではなく、木に寄り添い、木の自然な在り様を尊重し、木の内側にひそんでいる形を取り出すことに他なりません。

そうして木から彫り出された「そり」「むくり」といった形は、日本の伝統建築の屋根や柱、古えより伝わる造作物にも見いだされる曲線・形でもありました。澄川の「そりのあるかたち」は、そうした日本の伝統とも緩やかに結びついているといえるでしょう。

最後の展示室には、「そりのあるかたち」と題した巨大な彫刻が、あたかも森の樹々のように立ち並んでいます。欅、樟、杉、槐といった木材で制作された「そりのあるかたち」は、展示空間に適度の緊張感をもたらす一方で、その中を経めぐると森林浴にも似たさわやかな効果を私たちに及ぼし、安らぎを与えるようです。

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ほどなく再開される企画展「澄川喜一 そりとむくり」にぜひ、ご来場いただき、このさわやかさや安らぎを体験していただきたいと思います。

柏木智雄(副館長 主席学芸員)

続いて、本展展示室内で澄川先生によるギャラリートークが行われました。
作品解説や制作に対する思い、技法・素材などについて、たっぷりとお話しいただきました。

プロローグ:はじまりとしての錦帯橋
創作の原点である錦帯橋についてお話される澄川先生。錦帯橋が崩れる瞬間をその目で実際に見ていたそうです。
橋が壊れ、一瞬で周りの風景がかわる様をみて悲しくて涙が出たと当時の心境を語られました。また錦帯橋に使われている木の素材や橋の構造についても解説いただきました。

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I. いしずえ:具象をきわめる
師である平櫛田中と菊池一雄の作品の前で学生時代の思い出をお話しいただきました。澄川先生は藝大で平櫛田中教室に入りましたが、澄川先生が藝大に入った年に定年制が導入されて、平櫛田中は退官されたそうです。その後、菊池一雄に塑造を徹底的に学んだ澄川先生。「最初は粘土の付け方など菊池先生の真似をしていた。だけど《S君》から変わっていった」と教えてくださいました。

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次に、具象彫刻から抽象彫刻「MASK」シリーズへと展開した頃のことをお話しいただきました。
「MASK」シリーズは、澄川先生が甲冑や仮面を見ていた時に「人間がいないのに、そこにいるように見える」と感じたことから制作されたそうです。確かに、作品を見ていると今にも息づかいが聞こえてきそうです。みなさんにも会場で不在の中に感じる存在感を肌で感じていただきたいです。
また、「MASK」シリーズの最初の頃は、まだノミ跡を残して作品を作っていたそうです。そこからだんだんとノミ跡を残さない木の美しさを生かした作品へ展開していったと作品を前に説明してくださいました。
制作秘話として、《MASK VI》は餅臼を半分にして作った作品と教えてくださいました。

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II. 深まり:素材と向き合う
「MASK」シリーズから、「そりのあるかたち」への展開する中で、アクリルや石などさまざまな素材を用いて作品制作を行ってきた澄川先生。「僕は作品制作にアクリルを使いはじめた初期の作家だよ」と教えてくださいました。当時はアクリルは高かったそうです。

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III. ひろがり:公共空間を活かす
東京湾アクアライン川崎人工島「風の塔」や、東京スカイツリー®のデザイン監修など、大規模な公共プロジェクトも多く手掛けられた澄川先生。展示パネルを前に、建造物の構造についてご説明いただきました。
東京スカイツリー®は見る角度によって、「そり」と「むくり」が見られるので、東京スカイツリー®を訪れた際にはぜひいろいろな角度から眺めてみてください。また、東京スカイツリー®の足元にある石が3本立っているモニュメントは澄川先生の作品《TO THE SKY》です。こちらもお見逃しなく!

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横浜市内にも架橋や記念碑をはじめ多くの公共造形物を手掛けていらっしゃいます。
大岡川にかかる「道慶橋」(横浜市南区)は、僧侶が持つ錫杖をデザインに取り入れたとのこと。僧侶が錫杖を持ってシャンシャンと音をさせなら歩くみたいに、「道慶橋」の錫杖部分も風が吹くと音がなるそうです。このお話を伺って、実際に「道慶橋」に行って音を聞いてみたくなりました。
3月、4月には、横浜市内にある澄川先生の公共造形物をめぐる横浜シティガイド協会との「連携ガイドツアー」(全3コース)を開催予定です。「道慶橋」に行くコースもありますのでこの機会にぜひご参加ください。
「連携ガイドツアー」の詳細はこちら 
*新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、中止または延期になる場合があります。最新の状況は「澄川喜一 そりとむくり」特設サイトまたは本ウェブサイト「お知らせ」にてご確認ください。

IV. 匠:そりとむくり
木の美しさ、木の持っている特性を生かした「そりのあるかたち」シリーズ。作品の組み方や作品の裏側に穴を空けているのは木が割れるのを防ぎ軽くするためであるとか、素材の種類や木目(板目[いため]と柾目[まさめ])の解説をしてくださいました。みなさんも展示をご覧になる際には、作品の裏側を覗いてみたり、木目を観察してみてください。

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板目[いため]と柾目[まさめ]とは...。
板目、柾目は両方とも、丸太を縦に切っています。切る位置によって、木目の模様が違います。
簡単に言うと、木目が山のようになったり、輪になっているのが板目(画像右)。丸太の中心ではなく、皮の方を切っています。
木目が縦の筋になっているのが柾目(画像左)。丸太の中心に向かって直角に切っています。
バームクーヘンをいろいろな方向に切るとかわりやすいとおっしゃっていました。

澄川先生の作品は曲面が多く、曲りカンナ(反り台)をかけているので、色々な模様の木目が出ています。

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ギャラリートークを経て、ワークショップ参加者と作家、そして作品との距離がぐっと近づくのを感じました。また、アトリエを持ち、エデュケーター(教育普及担当)と協働が可能な当館の特徴を生かした充実のワークショップとなりました。

作家自身によるギャラリートークが聞きたいという方は、2020年5月2日(土)14時から開催の「澄川喜一によるギャラリートーク」へぜひご参加ください。なんと澄川先生の89歳のお誕生日に開催するイベントです。みなさまのご来場をお待ちしております。

■澄川喜一によるギャラリートーク
日時:2020年5月2日(土)14時~15時
会場:企画展展示室
参加費:無料(事前申込不要、当日有効の本展観覧券が必要)

「澄川喜一 そりとむくり」特設サイト

広報担当 梅澤のど佳

2020年2月23日(日・祝)に、講師として澄川喜一先生をお迎えし、「澄川喜一 そりとむくり」展関連イベント、ワークショップ「抽象彫刻の魅力『澄川喜一の世界』」を開催しました。その様子をご紹介します。

まずは、当館副館長・本展担当主席学芸員の柏木智雄より、澄川先生のご紹介と展覧会についてお話しました。

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次に、澄川先生による「円空彫」の実演を行いました。
円空は江戸時代初期の天台宗の僧侶で、日本各地を巡りながら落ちている木や捨てられている木を使い、約12万体の仏像を彫ったとされています。円空の彫った仏像は「円空仏」と呼ばれ、今でも5,000体を超える仏像が残っています。

今回のワークショップは、1985年7月12日に放送されたNHK教育テレビ「日曜美術館『円空仏 漂泊の祈り』」において、澄川先生が平ノミやナタで大胆に刻む円空の彫法を再現実演した際に彫った仏像(「円空仏模刻」)に、再び刃を入れ「円空彫」の実演を行うものです。なお、ワークショップで使用した「円空仏模刻」は、いつもは資料として本展にて展示されています。今回は特別に展示ケースから出してワークショップを行いました。使用する道具もいつも澄川先生が使われているものをお持ちいただきました。

澄川先生によると円空仏は、大工が使う平ノミで彫られているそうです。
大工が使う平ノミは刃先が直角に平たく、彫刻家が使うノミは刃先が丸いと、道具の違いをわかりやすく解説していただきました。

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また、「円空仏模刻」は、澄川先生がまだ若い頃に彫ったのもで、今の澄川先生から見ると、まだ木の使い方がわかっていないそうです。理由は、「木取りがダメ。木の皮がある方を表面に使っていない、木の裏の方(木の中面側)を彫っているから」と笑いながらおっしゃっていました。つまり、皮の方を彫り進めないといけなかったのに、この「円空仏模刻」は木の皮が仏像の背中側にあるのです。

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澄川先生の実演が見られる貴重な機会となりました。

「澄川喜一 そりとむくり」特設サイト

[イベントレポート]ワークショップ「抽象彫刻の魅力『澄川喜一の世界』」(後半)へつづく

広報担当 梅澤のど佳

横浜美術館では、横浜市芸術文化教育プラットフォームの取り組みとして2019年度に3つの学校で出張授業をおこないました。

横浜市芸術文化教育プラットフォームとは、横浜の子どもたちの創造性をはぐくみ、豊かな情操を養う機会を拡大することを目的にした活動で、平成16年度から「学校プログラム」をおこなっています。
音楽・美術・演劇・ダンス・伝統芸能など、幅広い分野で活躍している芸術家(アーティスト)が、直接学校へ出かけるプログラムです。

今回はそのうちの一つ、横浜美術館が実施した横浜市立小田中学校での授業についてレポートします。

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次に、実際に作品が制作される現場、アトリエへお伺いしました。

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至る所に素材となる木材が!澄川先生は小さな木っ端も捨てずに大切に使っています。木に敬意を払っておられる先生の姿勢を感じました。

制作道具も見せていただきました。中には、手に馴染むよう先生ご自身が作られた道具も!

墨壺・かなづち・ノミ・のこぎりなど長年大切に使われてきたことがわかります。クレーンは大きな木材を運ぶのに使われるそうです。

先生がここにある道具を使い、一振り一振り木を削り出し、雄大な作品を作っていると思うと感慨深い気持ちになり、木と真摯に向き合っておられるのを強く感じました。

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今回、普段は公開していない彫刻館とアトリエを拝見する貴重な機会をいただきました。

作品からは、長い時間、寒暖を耐え抜いてきた木の生命力や鋭い一面、美しさ、そして優しさを窺い知ることができました。また、先生の優しさに満ちた柔らかなお人柄、木に対する姿勢、彫刻家としての熱い思いも伝わってきます。本展では木彫の他に、ブロンズ作品や素材にステンレス、石を用いた作品も出品されますのでお楽しみに。澄川先生の初期から最新作までが一堂に会する大規模個展!みなさまのご来場をお待ちしております。

「澄川喜一 そりとむくり」特設サイト

広報担当 梅澤のど佳

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2020年2月15日(土)開幕「澄川喜一 そりとむくり」展の準備のため、1月初旬に澄川喜一先生の彫刻館とアトリエにお伺いしました。彫刻館では、出品作品や会場構成、広報展開などについて打合せを行いました。開幕に向けて作家と担当学芸員を中心に様々なセクションのスタッフが一緒に展覧会を作り上げていきます。

sumikawa-1.jpg                  「彫刻館」

「彫刻館」と呼ばれる作品を保管するスペースには、本展に出品される作品をはじめ、たくさんの作品が並んでいました。数十センチの小さな作品から、2メートル以上もある大型の作品、シンプルなかたちの作品、シャープな作品、曲線が楽しい作品、丸みがある愛らしい作品など、多彩な「そり」と「むくり」が溢れています。

作品の前に立つと、まず木目の美しさに目を奪われます。そして、同じ木彫でも、使用する素材それぞれの木が持つ個性により、作品の雰囲気も異なることに気づきます。澄川先生が作品を制作される時に「木と会話する」とおっしゃっていたのを実感しました。そして、多くの木の作品に囲まれると、まるで森の中にいるような気持ちに。展覧会ご来場の際には、みなさまにも木の温もりを感じていただきたいです。

「アトリエ訪問記(後半)」へつづく

「澄川喜一 そりとむくり」特設サイト

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広報担当 梅澤のど佳