横浜美術館

展示構成

作品リストはこちらから

アントニオ・ベアト《遣欧使節とスフィンクス》

アントニオ・ベアト 《遣欧使節とスフィンクス》
1864年(元治元)
アルビュメン・シルバー・プリント
20.2×30.1cm

[ともだちアーティスト(1)]

横浜での出会い―写真家と画家


幕末から明治初期にかけて来浜した外国人たちがもたらした、写真術と油彩技法。それぞれの技術の普及に寄与した写真家(フェリーチェ・ベアト、ライムント・フォン・シュティルフリートなど)と画家(チャールズ・ワーグマン、高橋由一、五姓田義松ごせだよしまつなど)の関わりを紹介します。

藤田嗣治とパリの作家たち


[ともだちアーティスト(2)]

藤田嗣治とパリの作家たち


エコール・ド・パリの日本人画家・藤田嗣治(ふじたつぐはる)は、その生涯で幅広い交友関係を築きました。藤田がパリで親交を深めたパブロ・ピカソやマリー・ローランサン、マン・レイなどの作品や、藤田を撮影したポートレート写真などを紹介します。

パウル・クレー 《攻撃の物質、精神と象徴》

パウル・クレー 《攻撃の物質、精神と象徴》
1922年
水彩・油彩、紙 
33.5×47.5cm

[ともだちアーティスト(3)]

ヨーロッパとアメリカ、ダダとシュルレアリスムの作家たちを中心に


ふたつの世界大戦に挟まれた時期を中心に、ドイツ、フランス、そしてアメリカを舞台に結ばれた芸術家たちの交友関係を紹介します。マックス・エルンスト、クルト・シュヴィッタース、ハンス・アルプ、パウル・クレー、コンスタンティン・ブランクーシ、国吉康雄、イサム・ノグチなどが登場します。

戦後日本とアメリカ、具体とネオダダ

撮影:田中雄一郎

[ともだちアーティスト(4)]

戦後日本とアメリカ、具体とネオダダ


戦後の日本で「自由な創造」を目指した具体グループとネオダダの作家たちは、国境を越えてアメリカの作家たちとも交流しました。白髪一雄(しらがかずお)や田中敦子、篠原有司男(しのはらうしお)や荒川修作、ロバート・ラウシェンバーグやジャスパー・ジョーンズなどの作品を紹介します。

中村好宏《裸婦 A》

中村好宏 《裸婦 A》
1961年(昭和36)
油彩、カンヴァス 
130.0×97.0cm
中村求氏寄贈

[ともだちアーティスト(5)]

「ハマ展」の仲間たち


大正8年に横浜市の支援の下に設立された横浜美術協会は、公募美術展「横浜美術展」(横展)の開催において主要な役割を担い、震災と戦争の惨禍にみまわれた横浜の芸術文化を牽引しました。戦後、焦土と化した横浜の精神的復興をめざし、昭和21年には、横浜美術展の戦後第1回展をいち早く開催し、その後、これが「ハマ展」の愛称で継続され、多くの個性的な作家が輩出しました。今年「ハマ展」が70回展を迎えることを記念して、同展ゆかりの作家の作品を特集展示します。

ウォーカー・エヴァンス《ブルックリン橋》

ウォーカー・エヴァンス
《ブルックリン橋》
1929年

ゼラチン・シルバー・プリント

44.8×26.4cm

[ともだちアーティスト(6)]

「毛の生えた心臓の夕べ」と同時代のヨーロッパとアメリカの写真


『毛の生えた心臓の夕べ(Soirée du coeur à barbe)』とは、1923年7月6日、詩人トリスタン・ツァラが、自身の発行した雑誌名を冠してパリで催した総合芸術的イベントです。

本セクションでは、そのイベントで上映された3本の短編映画をリバイバル上映するとともに、それらを制作したマン・レイやストランドをはじめとする1920-40年代の欧米の芸術家たちを、写真作品を中心に紹介します。様々な主義(イスム)が並びたつ「前衛の時代」の渦中で、互いに影響を与えあいながら、ジャンルを超えた創作活動を繰り広げた芸術家たちの所産を、どうぞお楽しみください。

奈良美智≪春少女≫

奈良美智 《春少女》
2012年(平成24)
アクリル絵具、カンヴァス
227.0×182.0cm
©NARA Yoshitomo
撮影:木奥惠三

【特別展示】 奈良美智《春少女》


奈良美智は、今日の日本を代表するアーティストのひとりです。

横浜美術館で2001年と2012年の2回に渡り開催された個展は、それぞれ10万人、17万人ほどの来館者に恵まれ、現代美術家の中でも特に多くの市民に親しまれています。

《春少女》(2012年)は、2度目の個展「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」に出品された、近年の代表作です。2013年度に新たに収蔵された本作品を、このたびコレクション展にて特別展示いたします。