関連イベント

「Welcome to the Jungle 熱々!東南アジアの現代美術」展クロージングイベント

緊急フォーラム
「インドネシア、シンガポール 00(ゼロ)年代のアーティストたち」 

パネリスト:ムハマッド・ユスフ(本展出品作家/ジョグジャカルタ在住)
      チャールズ・リム(本展出品作家/シンガポール在住)
      木村絵理子(横浜美術館主任学芸員)

司 会:天野太郎(横浜美術館主席学芸員)

日 時:6月16日(日曜)14:00から16:00まで(13:45会場)

会 場:横浜美術館円形フォーラム

定員:100名(当日12:00より総合案内にて整理券配布)

入場無料、逐次通訳付

急激な社会の変化と著しい経済成長により、アートマーケットが欧米から中東、アジアへと拡大する中、近年注目を集める東南アジアのアーティストたち。「Welcome to the Jungle 熱々!東南アジアの現代美術」展のクロージングイベントとして、本展出品作家であるジョグジャカルタ(インドネシア)在住のムハマッド・ユスフとシンガポール在住のチャールズ・リムの2名を招き、プレゼンテーションとオープンディスカッションによるフォーラムを開催いたします。近年特に変化の著しいインドネシアとシンガポール。それぞれの社会の中で、彼らがどのように行動・発言し、作品を発表してきたかを語っていただきます。

スハルト政権末期の1998年以降、学生たちによる反体制運動から展開したアーティスト集団、タリン・パディ創設メンバーの一人として活動し、アートスペースの運営やワークショップなどを通じてジョグジャカルタのアートシーンを牽引してきたムハマッド・ユスフ。セーリング競技のシンガポール代表選手という異色の経歴を持ちながら、その後美術の世界に転身し国際的に活躍するチャールズ・リム。いずれも母国を拠点とし、活動しています。後半では観客も加えたオープンディスカッションを行い、日本も含め各国の歴史的状況を比較・検証しつつ、それぞれの立場からこれまでの10年とこれからについて考えます。

パネリスト

ムハマッド・ユスフ

《約束された繁栄》

ムハマッド・ユスフ
《約束された繁栄》
2008年、木版、布、
シンガポール美術館蔵

拡大画像はこちらから

ムハマッド・ユスフ Muhammad ‘Ucup’ Yusuf

本展出品作家。
1975年、ジョグジャカルタ(インドネシア)生まれ、ジョグジャカルタ在住。平面、立体、音楽、パフォーマンス等多様なメディアによる制作・発表を行っている。1998年、学生たちの反体制運動から発展したアーティスト兼活動家集団タリン・パディを創設したメンバーのひとり。ユスフをはじめ、タリン・パディは、政治的メッセージを載せたポスターなど複製可能な印刷物を配布する活動や、布などに刷った木版画を多用した作品、音楽や路上パフォーマンス、立体的な作品などを通して、インドネシアの社会や政治が抱える問題を告発し、社会的弱者の権利を主張するような活動を行っている。近年の個人での主な活動に、個展「Indonesia and I」ヴァレンタイン・ウィリー・ファイン・アート・シンガポール(2010)や、「Farmer and Devil」タマンブダヤ、ジョグジャカルタ(2012)などのパフォーマンス、国内外での滞在制作など。ジョグジャカルタ・パレス美術館やクイーンズランド・アートギャラリー、ブリスベンなどに作品が収蔵されている。本展では「Negotiating Home, History and Nation」シンガポール美術館(2011)に出品した木版作品《約束された繁栄》を展示。

チャールズ・リム

チャールズ・リム Charles Lim

本展出品作家。
1973年、シンガポール生まれ、シンガポール在住。主に映像によるインスタレーションを発表している。セーリング競技のシンガポール代表選手としてオリンピックなどの国際大会に出場。ロンドン芸術大学のチェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインと、セントラル・セント・マーティンズ・カレッジ・オブ・アーツ・アンド・デザイン(ロンドン)で美術を学ぶ。美術家としての発表のほか、ロッテルダム国際映画祭(2011)や、トライベッカ映画祭(2011)など映画祭への出品も多い。2001年、アーティストと科学者による集団tsunamii.netを創設、地理学とインターネット・テクノロジーを融合した作品をドクメンタ11(2002)、上海ビエンナーレ(2008)など国際展に出品。日本では「Open Nature」ICC、東京(2005)にtsunamii.netとして参加したほか、個人として「シーストーリーズ バーナクル(フジツボ) 忘れたんじゃない、むしろ口にしないようにしてるんだ」秋吉台国際芸術村ギャラリー、美祢(2008)で滞在制作および展覧会を行った。本展では第3回シンガポール・ビエンナーレ(2011)で発表した《すべての川は海に通じる》を展示。

べての川は海に通じる》を展示

チャールズ・リム《すべての川は海へ通じる》
2011年、ビデオ(21分42秒)、シンガポール美術館蔵

拡大画像はこちらから

木村絵理子

木村絵理子 Kimura Eriko

横浜美術館主任学芸員。
「Welcome to the Jungle 熱々!東南アジアの現代美術」展をシンガポール美術館との共同企画として担当。主な企画展に「GOTH-ゴス」(2007)、「金氏徹平:溶け出す都市、空白の森」(2009)、「束芋:断面の世代」(2009)、「高嶺格:とおくてよくみえない」(2011)、「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」(2012)。横浜トリエンナーレ2005キュレトリアルスタッフ、ヨコハマトリエンナーレ2014キュレーター。

司会

天野太郎 Amano Taro

横浜美術館主席学芸員。
主な企画展に「森村泰昌 美に至る病―女優になった私」(1996)、「現代の写真I 失われた風景―幻想と現実の境界」(1997)、「ルイーズ・ブルジョワ展 HOMESICKNESS」(1997)、「現代の写真II 反記憶」(2000)、「奈良美智展 I DON’T MIND, IF YOU FORGET ME」(2001)、「ノンセクト・ラディカル 現代の写真III」(2004)。横浜トリエンナーレ2005キュレーター、ヨコハマトリエンナーレ2011および2014、キュレトリアルヘッド。

上映&トーク

1. 講師:カイルディン・ホリ氏(本展共同企画者、シンガポール美術館シニア・キュレーター)[逐次通訳付き] ※終了しました。

上映作品:ヴァンディ・ラッタナ《爆弾でできた池》2009年、シンガポール美術館蔵

日時:4月14日(日曜)14:00から16:00まで(13:45開場)

会場:横浜美術館レクチャーホール(定員240名)

カイルディン・ホリ  Khairuddin Hori

シンガポール美術館シニア・キュレーター、シンガポール美術専門。オープン大学(イギリス)で芸術修士号取得。シンガポール美術館での主な企画展に「Lee Wen: Lucid Dreams in the Reverie of the Real」(2012)、「The Singapore Show: Future Proof」(2012)、「Negotiating Home, History and Nation: Two Decades of Contemporary Art in Southeast Asia 1991-2011」(2011)がある。

2. 講師:宮津大輔氏(現代アート・コレクター)  ※終了しました。

東南アジアのアーティストたちの作品にいち早く注目し、収集してきたコレクター宮津大輔氏を講師にお招きし、そのコレクションの中からえりすぐりの4点を上映するとともに、お話をうかがいます。作家たちとの交流も深い宮津氏に彼らの作品の魅力をご紹介いただきます。

日時:5月11日(土曜)14:00から16:00まで(13:45開場)

会場:横浜美術館アートギャラリー2

定員:50名(当日13:00より総合案内にて整理券配布)

聞き手:木村絵理子(横浜美術館主任学芸員)

上映作品:

ミン・ウォン《ハム&チーズオムレット》
Ming Wong, Ham&cheeseomelet
2001年、ビデオ(9分49秒)

詳細はこちらから

ホー・ツーニェン《ボヘミアン・ラプソディ・プロジェクト》
Ho Tzu Nyen, The Bohemian Rhapsody Project
2006年、ビデオ(6分52秒)

詳細はこちらから

アピチャッポン・ウィーラセタクン《マイ・マザーズ・ガーデン》
Apichatpong Weerasethaukul, My Mother’s Garden
2007、HDビデオ(7分)

詳細はこちらから

ドン・サルバイバ《Bitbit》
Don Salubayba, Bitbit
2011年、ビデオ(3分9秒)

詳細はこちらから


© Yoko Asakai 2010

宮津大輔 Miyatsu Daisuke

現代アート・コレクター。サラリーマンである傍ら、収集したコレクションや、アーティストと共同で建設した自宅が、東京オペラシティ アートギャラリー、デリム現代美術館(ソウル)での展示はじめ、国内外のメディアで紹介される。2011年MOCA TAIPEI(台北)で大規模なコレクション展開催。”WONDER SEED”(トーキョーワンダーサイト)2010-13審査員、アートフェア東京2011-13PROJECTS Artistic Committeeメンバー。著書に『現代アートを買おう!』(集英社新書/中国語・繁体字版・台湾Uni Books)他。

Facebook: https://www.facebook.com/DaisukeMiyatsu.Collector

新浪微博 Sina Weibo:http://weibo.com/u/2858143297

学芸員によるギャラリートーク

日時:4月26日(金曜)、5月10日(金曜)、5月24日(金曜)、6月14日(金曜)

   いずれも14:00から14:30まで
参加無料(当日有効の観覧券が必要です)

夜の美術館でアートクルーズ   ※終了しました。

閉館後に学芸員の解説を聞きながら展覧会を鑑賞する人気講座です。
日時:①4月27日(土曜) ②5月22日(水曜) いずれも19:00から20:45まで
定員:各回30名
参加費:3,000円
要事前申込み、抽選(いずれも受付終了)

おやこで楽しむジャングル展!  ※終了しました。

おとなと子どもで一緒に鑑賞するワークショップです。

日時:①5月5日(日曜) ②5月6日(月曜・祝日) いずれも10:30から11:45まで

対象・定員:小学校3年生以上のお子さまと保護者の方・各回10組

参加無料

要事前申込み、抽選(いずれも受付終了)