横浜美術館コレクション展 2012年4月7日(土曜)から6月24日(日曜) 横浜美術館

横浜美術館コレクション展について

横浜美術館は1982年(昭和57)開館準備室以来、1859年(安政6)の横浜開港以降の日本と西洋の近・現代美術及び写真に焦点を当て、東西美術の影響を辿れる作品、横浜にゆかりのある岡倉天心(おかくら・てんしん)や原富太郎(はら・とみたろう/原三溪)と関わりの深い作家の作品など、体系的に作品を収集しています。その数は既に1万点に及んでいます。
 2012年度は、企画展との連携や特別展示など、横浜美術館のコレクションの魅力を更に多角的に伝えてゆきます。
 今回は、マックス・エルンスト展に合わせ、エルンストに関わりのあった写真家を中心とした写真作品を特集展示いたしました。
 また藤田嗣治(ふじた・つぐはる)《腕を上げた裸婦》や吉田博(よしだ・ひろし)《冬木立》など2011年度の新収蔵品の展示のほか、2010年度収蔵の中平卓馬(なかひら・たくま)の写真作品全89点を一挙にご紹介します。
 横浜美術館が誇るシュルレアリスムの作品や、季節を映し出す日本画なども併せてお楽しみいただければ幸いです。
 横浜美術館コレクションの保存・展示をご支援していただくコレクション・フレンズでは、今年度8点が対象作品です。そのうち4点を今会期に展示しておりますので、ご支援いただく作品をゆっくりご鑑賞いただきたいと思います。
 作品をご寄贈いただきました篤志家の皆様はじめ、横浜美術館コレクションの充実にご尽力いただきました皆様にあらためて御礼申し上げます。

横浜美術館   
館長 逢坂恵理子

小林古径《カーネーション》

小林古径《草花(カーネーション)》 

1935年(昭和10)、絹本着色、額、56.5×85.0cm

展示室1「春から夏へ:日本美術院の画家たちを中心に」にて展示