横浜美術館・元主席学芸員(現特任研究員)がフランス政府より芸術文化勲章を叙勲

2015年04月28日
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在日フランス大使館で行われた叙勲式にて
左:猿渡紀代子、右:稲垣ジャクレー・テレーズさん

横浜美術館・元主席学芸員(現特任研究員)の猿渡紀代子が、長年にわたるポール・ジャクレーの研究と、日仏の文化交流に貢献した実績が評価され、2015年4月9日(木)にフランス共和国政府より芸術文化勲章シュヴァリエ※を授与されました。

※フランス文化通信省より与えられる勲章。フランス文化の世界での普及に傑出した功績のあった人物に授与される

猿渡特任研究員は、1982年から横浜美術館開設準備室に学芸員として勤務、1989年の美術館開館後は多くの展覧会を企画。今回は、長年にわたる版画家ポール・ジャクレーの研究や展覧会等の功績が認められ、叙勲となりました。
ポール・ジャクレー(1896-1960)はフランス生まれ、3歳で家族とともに来日。油彩画や日本画を学んだ後、浮世絵版画の道に進み、鮮やかな色彩の多色版画で人気を博しました。横浜美術館では、ジャクレーの作品や関連資料を約190点所蔵し、2003年に「ポール・ジャクレー 虹色の夢をつむいだフランス人浮世絵師」展を開催するなど、猿渡特任研究員を中心に長年研究と紹介に努めてきました。今回は、ポール・ジャクレーの養女であり、多くの作品を当館にご寄贈くださった、稲垣ジャクレー・テレーズさん(レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ)と共に授与となりました。

【猿渡紀代子のコメント】
横浜生まれの銅版画・長谷川潔、幕末・明治期の横浜とフランス、そして2013年フランス国立ケ・ブランリー美術館(パリ)でのポール・ジャクレー展など、日仏交流を一つの軸とするフィールドに係わることができたのは、横浜美術館の学芸員であったからこそです。その意味で今回の勲章は横浜美術館がいただいたものとも言えます。