田中望展「潮つ路」(しおつち)

田中望しおつち

展覧会概要

横浜美術館では、将来活躍が期待される若手作家に発表の場を提供する、若手作家支援事業を実施してきました。2014年度からは事業の名称を「New Artist Picks(NAP)」と定め、年に一度、アートギャラリーなどを会場に展覧会を開催してまいります。

新たなスタートとなる今年度は、VOCA2014でVOCA賞(大賞)を受賞した田中望(たなか のぞみ)をご紹介します。 

田中は1989年宮城県生まれ、現在、東北芸術工科大学大学院の博士課程に在籍しています。山形や秋田などを中心に、各地に伝わる文化や信仰、その土地で古くから祀られてきた神々、神楽などの伝統芸能や祭、農耕や日々の暮らしにまつわる伝承などに取材・研究しながら、それらを題材にして絵画作品を制作してきました。小さなうさぎたちが躍動する時空を超えた作品世界は、観る人を想像の彼方へと誘います。

今回は、海に面した港町である横浜での展示に合わせ、これまで田中が訪ね歩いてきた東北各地の町や村のすがたを「船絵」の形式で描き、いくつもの船絵が横浜美術館という港に集う、新作のシリーズを発表します。展覧会タイトル「潮つ路」(しおつち)は、『日本書紀』にも登場する神様の名前にちなんだものです。海洋の知識に長け、潮の流れや製塩をつかさどるシオツチノカミは、神々の水先案内人としての役割を担ってきましたが、本展においては田中が描くたくさんの船を、横浜へと導く守り神となるでしょう。また、制作の過程を示す素描や資料なども合わせて展示します。新進気鋭の若手作家の作品を、この機会にどうぞご覧ください。

作家略歴

田中 望 TANAKA Nozomi
1989年宮城県生まれ。
東北芸術工科大学 大学院 博士後期課程 芸術工学専攻。

田中望アトリエ風景


2013年  「田中望展」ぎゃらりぃ朋(東京)  
            「田中望展 九十九の知」画廊くにまつ(東京)
2014年  「田中望展 ものおくり」
              アートフロントギャラリー(東京)

2014年「VOCA2014」VOCA賞(大賞)受賞。
「KAMIKOANIプロジェクト秋田2014」アーティスト・イン・レジデンス参加。
東北文化研究センターにおける研究活動・補助業務「北秋田市文化遺産を活かした観光振興・地域活性事業 H25年度 伝統狩猟保存継承」調査同行・学生主体のブックレット作成(集落鳥瞰図作成)
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《ものおくり》2013年 
白亜地、胡粉、墨、箔、モデリングペースト、岩絵具、パネル、綿布    230×340cm

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《阿仁》2014年
白亜地、水干、岩絵具、墨、箔、
モデリングペースト、パネル、綿布   115.5×115.5cm


■田中望展「潮つ路」 作家インタビュー映像 
(本映像は、横浜美術館との大学連携事業において、 城西国際大学メディア学部が制作いたしました)


基本情報

会期2015年2月7日(土)~3月1日(日)
休館日木曜日
会場アートギャラリー1、Café小倉山
開場時間アートギャラリー1 11時~18時
Café小倉山 10時45分~18時
(入場は17時45分まで)
入場料無料
主催横浜美術館
協力Café小倉山、アートフロントギャラリー、東北芸術工科大学
特別協力鶴岡山王商店街

関連イベント

アーティストトーク(田中望展「潮つ路」)

日程2015年2月8日(日)
時間16時30分~17時30分 
会場アートギャラリー1
申込み不要
料金無料