アンドレ・マッソン&ロベルト・マッタ それぞれの宇宙

本展はシュルレアリスムの二人の巨匠、アンドレ・マッソン(1896-1987)とロベルト・マッタ(1911生まれ)の芸術を日本の美術館として初めて本格的に紹介するものです。この二人の画家は、欧米ではそれぞれ高く評価され、大規模な回顧展も開催されていますが、わが国では、これまでまとまった形で作品が展観されることがありませんでした。

この度機会を得て、2巨匠の「それぞれの宇宙」を同時に紹介する展覧会が実現の運びとなりました。展覧会は、1920年代から60年代のマッソンの作品41点、 1938年から50年代のマッタの作品33点の合計74点で構成されています。この時代はそれぞれの画家の最も充実した時期であると同時に、第二次世界大戦をはさんだシュルレアリスム運動の激動期でもあり、本展を通して、シュルレアリスムの誕生と展開の一断面が明かになるものと思われます。マッソンの「オートマティスム」やマッタの「心理的形態学」など、その後の20世紀絵画の発展は、彼らの存在なしに語ることはできません。「21世紀の絵画に最も影響を与える」といわれる画家マッソンと今世紀最後の巨匠マッタの作品は、必ずや見る人に強い印象を与えることでしょう。