ポール・デルボー展

展覧会概要

シュルレアリスムを代表する現存の巨匠、ポール・デルボーは、1897年ベルギーのアンテイトに生まれました。1916年ブリュッセル美術学校の建築科に入学しますが、絵画に転向。1934年ブリュッセルで開かれた「ミノトール」展におけるジョルジォ・デ・キリコやルネ・マグリットらの絵画に衝撃を受け、描くべき絵画の方向が定まります。以来、主として廃墟めいた、もしくは古典的な都市空間を思わせる荒涼とした風景とそこに立ちすくむ裸婦たちとの対比からなる超現実的な絵画世界を確立しました。

今回の横浜美術館での展観は、デルボー財団及び美術館の全面的な協力により、100点余りの日本初公開作品を含む優品によって構成されています。とりわけ第2次大戦前の初期の作品も多く、知られざるデルボーの側面にもスポットを当てております。また、油彩画と関連した、デルボーの自在な創案の跡がうかがえる水彩、素描が充実しているのも大きな見所です。さらに、本展は初期から現在にいたる巨匠デルボーの著名な傑作を多く含んでおり、油彩47点、水彩・素描 70点、計117点によってデルボー芸術の粋を余すところなく紹介するものです。