シンポジウム「日本の国際展のいま、未来――美術館、地域といかにして共栄しえるか」

その他 講演会・シンポジウム

日本で初めての大型国際美術展「横浜トリエンナーレ」が2001年にスタートして、はや14年が経ちます。2011年の第4回展から本トリエンナーレの主会場となった横浜美術館では、2017年の第6回展の開催に向け、「国際展」の課題と可能性を多角的に考察するシンポジウムを継続的に開催いたします。
日本における国際展は、横浜トリエンナーレ以前から実施されている事例がいくつか存在しますが、こと近年にいたって新しいプロジェクトが次々と立ち上がり、大小含めれば毎年4、5本の国際展が日本各地で開催される状況となっています。
「飽和」の様相を呈しつつある日本の国際展事情を背景として、それぞれが、地域の人々や自然、文化遺産、あるいは美術館といった既存インフラとのかかわりを深めながら、その独自性と存在意義を模索しています。
「日本の国際展のいま、未来」と題した今回のシンポジウムでは、国内外の国際展にそれぞれの立場で関わってきた方々を迎え、昨今の日本における国際展をとりまく状況を整理したうえ、その会場ともなっている既存の「美術館」という制度との関係のあり方、さらには将来的な展望に着目しつつ、その課題を様々な角度から考察します。

日程2015年10月11日(日)
時間14時~17時30分 (13時30分開場)
会場横浜美術館 円形フォーラム
参加料
無料
定員
100名(当日11時より総合案内で整理券配布)
主催
横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
共催
横浜トリエンナーレ組織委員会

プログラム

 14時00分~14時05分   主催者あいさつ

Ⅰ 事例報告「各地の国際展の現状と課題」
 14時05分~14時30分  「横浜トリエンナーレ」逢坂恵理子
 14時30分~14時55分  「あいちトリエンナーレ」拝戸雅彦
 14時55分~15時20分  「国際展への参加~アーティストの立場から」名和晃平

 ー休憩20分ー 

Ⅱ パネルディスカッション「日本の国際展は根付くか?」
 15時40分~17時00分   パネルディスカッション
 17時00分~17時30分   質疑応答             

登壇者
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拝戸雅彦 はいと・まさひこ(あいちトリエンナーレ2016チーフ・キュレーター)
愛知県県民生活部文化芸術課国際芸術祭推進室主任主査。1991年名古屋大学文学研究科博士課程後期美学美術史専攻中退。1992年10月から2008年3月まで愛知県美術館の学芸員として勤務。美術館で開催された現代美術展に関わる。愛知県が「あいちトリエンナーレ」の事業を立ち上げた2008年から現在の国際芸術祭推進室に異動。「あいちトリエンナーレ」の第1回、第2回(2010、2013)にキュレーター、第3回(2016)はチーフ・キュレーターとして関わる。
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Photo:
Nobutada OMOTE | SANDWICH

名和晃平 なわ・こうへい(彫刻家/SANDWICHディレクター/京都造形芸術大学大学院教授)
2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程修了。以降、様々な素材とテクノロジーを駆使した作品の発表を重ね、彫刻の可能性を拡げ続けている。「釜山ビエンナーレ2010」「第14回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2010」「あいちトリエンナーレ2013」など数多くの国際展に参加する一方、2009年に創設したクリエイティブ・プラットフォーム「SANDWICH」を主宰するなど、幅広い活動を展開中。
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Photo: MATSUKAGE Hiroyuki

逢坂恵理子 おおさか・えりこ(横浜美術館館長)
国際交流基金、ICA名古屋を経て、1994年から水戸芸術館現代美術センターに勤務、のち同館芸術監督。2007年より森美術館アーティスティック・ディレクター、2009年より横浜美術館館長。1999年「第3回アジア・パシフィック・トリエンナーレ」日本部門コーキュレーター、2001年「第49回ヴェネチア・ビエンナーレ」日本館コミッショナー、「ヨコハマトリエンナーレ2011」総合ディレクターなど数多くの国際展を手がける。
モデレーター
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飯田志保子 いいだ・しほこ(キュレーター/東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授)
1998年より東京オペラシティアートギャラリー、クイーンズランド州立美術館、韓国国立現代美術館にキュレーターやリサーチ・フェローとして在籍。美術館やビエンナーレをはじめとする芸術文化制度の内外と社会の関係に関心を持ち、近年は「第15回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2012」「あいちトリエンナーレ2013」「札幌国際芸術祭2014」など国際展のキュレーターを歴任。