特別資料展示:洋画への眼差しを辿る-秋田蘭画研究のさきがけ『日本洋画の曙光』

企画展 美術情報センター その他

本書「図版第二 佐竹曙山筆 唐鳥図」
今回の特別資料展示は、「ファッションとアート 麗しき東西交流」展に寄せて、東西交流の視点から、平福百穂(ひらふく・ひゃくすい)著『日本洋画の曙光(しょこう)』を紹介します。
江戸中期、在来の伝統的な画材で本格的な洋画を描こうと試みた秋田の藩士・小田野直武(おだの・なおたけ)(1749-1780)や藩主・佐竹義敦(よしあつ)(号:曙山(しょざん)、1748-1785)らの絵画は、のちに「秋田蘭画」と呼ばれ、日本初の本格的な洋風画と考えられています。平賀源内に手ほどきを受けた小田野直武は、『解体新書』の挿絵も描きました。
『日本洋画の曙光』は、日本画家で「アララギ派」の歌人でもあった平福百穂(1877-1933)が、「秋田蘭画」を初めて歴史的に位置付け、体系的に跡付けた書物と評価されています。しかし、昭和5年(1930)岩波書店から大判画集として出版されたときはわずか限定300部の発行で、ここに展示しているのはそのうちの1部です。現在では所蔵不明の作品の図版も含まれ、「秋田蘭画」に関する貴重な資料となっています。

図版:本書「図版第二 佐竹曙山筆 唐鳥図」
会期2017年3月24日(金)~7月23日(日)
時間10時~18時
休室日
木曜日(ただし5月4日を除く)、5月8日(月)
および特別整理期間 6月5日(月)~6月15日(木)
料金無料
場所美術情報センター