ひろがる源氏 つながる古地図(鶴見大学×横浜美術館美術情報センター ヨコハマトリエンナーレ2017関連展示)

企画展 美術情報センター その他

鶴見大学と横浜美術館美術情報センターは、ヨコハマトリエンナーレ2017の会期中(2017年8月4日~11月5日)「ひろがる源氏 つながる古地図」を開催します。同大学図書館所蔵の『源氏物語』「明石」巻の古写本や版本などの古典籍と古地図などの貴重書の展示を通して、ヨコハマトリエンナーレ2017のテーマである「接続」と「孤立」を読み解きます。

2017年8月4日(金)から9月13日(水)の前期には、写本によって限られた立場の人々の間で読み継がれた『源氏物語』が、版本というメディアを通じてさまざまな大衆文化に広がっていく様子を、鎌倉時代以降の古典籍で紹介します。
2017年9月15日(金)から11月5日(日)の後期には、西洋と東洋および日本の世界観が変容してゆく在り様を、16世紀以降の古地図で紹介します。
前期は、伝冷泉為相筆『源氏物語』「須磨」巻(古写本、鎌倉時代後期)、後期は、イエズス会士の地図製作者ティセラによる「日本図」などを展示する予定です。展示点数計約35点。

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『源氏物語』「明石」巻 17世紀頃作
(奈良絵本〔彩色絵入写本〕)

■『源氏物語』 「明石」巻(奈良絵本)  
奈良絵本(ならえほん)とは、15,6世紀~17,8世紀(室町時代後・末期~江戸時代前・中期)に作られた、彩色絵入り写本のこと。本品は『源氏物語』「明石」巻の奈良絵本。17世紀頃の制作。上質の和紙に、流麗な筆致で本文を写し、多色濃彩の美麗な挿絵を添えた豪華本。  


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テイセラ「日本図」1595年版 
(銅版・オルテリウス『地球の舞台』掲載)

■テイセラ「日本図」(銅版・オルテリウス『地球の舞台』掲載)  
ポルトガルのイエズス会士でスペイン王室の地図製作者、ルイス・テイセラ(Luis Teixeria・1564-1604)による日本図。現ベルギー、アントワープの地図製作者アブラハム・オルテリウス(Abraham Ortelius・1527-1598)のもとに送られ、『地球の舞台(THEATRVM ORBIS TERRARVM)』1595年版に掲載される。形の整った日本図としては西洋ではじめてのもの。日本の位置は経度で4度程の誤差しかなく、東西の幅もほぼ正しく表されている。farima(播磨)、Vigo(備後)などの国名の他、都市名も記されるが、そのほとんどが布教活動の中心となった九州に見られる。なお、『地球の舞台』は天正遣欧使節が日本に持ち帰ったという。 

会期前期「ひろがる源氏」2017年8月4日(金)~9月13日(水)         
後期「つながる古地図」2017年9月15日(金)~11月5日(日) 
開催時間10時~18時(最終入場17時30分)
*10月27日(金)~29日(日)、11月2日(木)~4日(土)は10時~20時30分(最終入場20時)
休館日第2・第4木曜日 *ヨコハマトリエンナーレ2017会期中
会場横浜美術館美術情報センター 
入場料無料
主催鶴見大学、横浜美術館美術情報センター