子どものアトリエアーカイブ

    「親子のフリーゾーン」の縁の下の力持ち― ボランティアさんデビュー!

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    筆の洗い方の説明を聞くボランティアさん


    いつもたくさんの家族が集まる親子のフリーゾーン。
    日によっては開催時間中に600人(!)の参加者をお迎えすることもあります。
    そんな大人気のフリーゾーンで、子どもたちにケガなく、笑顔で楽しんでもらうために、
    いつもフリーゾーンを支えてくださっているのが、市民ボランティアの皆さんです。
    学生さんやお子さんのいらっしゃるお母さん、会社員の方、定年を迎えた方まで、
    幅広い世代、背景の方々が、今年も29人集まってくださいました。
    4月になり、年度が改まったところで、新しいボランティアさんを対象に研修会を行いました。
    子どものアトリエの揃いの紺色のエプロンを着て、研修スタートです。


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    ボランティア研修メニューが書かれたホワイトボード


    これは研修メニューが書かれたホワイトボード。
    親子のフリーゾーンでは、「えのぐ」「粘土」「紙」という最もシンプルな造形素材を用意しています。
    子どもたちが思いきり素材と関わって、手を動かし、知を働かせるためには、
    子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを引き出す環境や、声かけがとても大事。
    そしてボランティアさんそれぞれが子どもたち以上に素材について理解している必要があります。


    (1)素材を知る

    「えのぐ」のコーナーに用意されている絵具は、赤、青、黄色、白の基本的な4色だけ。
    お金がないから?・・・ではありませんよ。
    子どものアトリエでは、ピンクやオレンジ、緑や紫など、ここにはない色を、
    子どもたちが自分でつくって発見することを大切にしています。
    おとなにとってはあたり前かもしれませんが、
    黄色に青を入れると緑に変化していく様は、
    小さな子どもたちにとって魔法のような驚きです。
    ボランティアさんにも、実際に絵具を混ぜる体験をしてもらいました。


    (2)準備、片付けはとても大事

    道具やアトリエの準備、片付けについては、
    子どものアトリエの25年の歴史の中で編み出された手法を伝授します。
    500人以上の家族が、「やりたい!」と思った時にすぐに素材に関われるのは、
    ねりたてのやわらかい粘土や、
    描きやすく溶かれた絵具、
    手を伸ばしたくなるかたちの紙や段ボールを、
    ボランティアさんたちが必要なときに用意しているからなんですね。
    子どもたちが帰っていった後も、
    次にやってくる子どもたちのために、道具も部屋もきれいに片づけなくてはなりません。


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    ねんどの机を片づける時も、子どもにぶつからないように机の角を持ちます


    (3)何より大事な、子どもの安全

    そして何より大事なことは、子どもたちの安全。
    子どもがケガをして、せっかくの楽しい時間が台無しにならないよう、
    危険な箇所がないかどうか、いつも細かなところまで目配りをしています。
    会場の隅々を全員で見て、どのようなことをしたら危ないのかをチェックしました。


    ボランティアさんはいつも笑顔で子どもたちに接していますが、
    その裏で、子どもたちのためにこんなにたくさんの気配りやお仕事をしています。
    4月の研修会も終わり、新人ボランティアさんもベテランのボランティアさんに交じって、
    活動し始めました。
    みんな、一人でも多くのニコニコ顔の子どもたちに会えることを楽しみにしています。

    ※また別の機会に、ボランティアさんたちの活躍の様子もお知らせします!

    「親子のフリーゾーン」の詳細はこちら

    2014年度版ピコラガイドができました!

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    おまたせしました!
    4月以降の子どものアトリエの講座予定を掲載した「ピコラガイド2014.4▶2015.3」ができました。

    「ピコラガイド」は、子どものアトリエが発行しているパンフレット。2014年度版は個人向け講座をご案内しています。日曜日の午後を中心に、夏休み中や祝日に開催する楽しい講座をたくさん企画しているので、興味のあるお友だちはぜひ応募してくださいね。応募はもう受付けています。ピコラガイドは子どものアトリエはもちろん、横浜美術館内で配布しているほか、ホームページでもご覧いただけます。ご応募、お待ちしています!「親子のフリーゾーン」の日程については、別刷りでご用意しています。
    なお、3月の「親子のフリーゾーン」の日程はこれまでの「ピコラガイド2013.4▶2014.3」に掲載されています。

    くわしくはこちら。「親子のフリーゾーン」
    個人向け講座:「わくわく日曜造形講座」「わくわく祝日一日造形講座」長期日曜造形講座」「夏休み造形講座」
    ※一部、講座の時間帯が変わっていますので、ご注意ください。

    子どものアトリエ・親子のフリーゾーン企業連携「Heart to Art 工作コーナー」

    投稿日: by  カテゴリ:

    子どものアトリエ・親子のフリーゾーンにて特別におひなさまポップアップカードを作りました。
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    講座レポート「美術ってなんじゃもんじゃ?」

    ―美術とはなんぞや??コレクション展の作品となかよくなろう!―

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    この作品はいったい…?みんなは何の絵に見えるかな。

    子どものアトリエでは、今年度から造形プログラムに加えて新しく鑑賞プログラムがスタートしました。
    その記念すべき第1弾は「美術ってなんじゃもんじゃ?」と題し、横浜美術館コレクション展にある作品を教材に鑑賞の練習をしました。さっそく、その様子をご紹介します。

    1日目~“美術”はかつて“技術”だった!?~

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    小学校4・5・6年生を対象としたこの講座。絵を見たり、作品を作るのが大好きな子どもたちが集まりました。

    みんなは「写実(しゃじつ)」という言葉を知っていますか?対象をよーく観察して、本物に忠実に描くことを「写実」と言います。
    むかしむかし、まだカメラや写真がなかった時代、物や人物、風景をそっくり写実的に描くことによって記録したり伝達する絵画はとても重要な役割を果たしていました。つまり、“美術”とはかつて“技術”だったとも言えるのです!講座に来てくれたお友だちも鑑賞した作品をもとに「写実」に挑戦してみました。「むずかしい~!」という声や、中には「上手く描けたかも!」という声も聞かれました。


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    さて次にみんなが見ているのは、マックス・エルンストの《少女が見た湖の夢》という油彩画です。怪物みたいな生き物がたくさん見つかる不思議な作品です。実はこの絵、キャンバスの上に絵の具を乗せ、ガラス板や紙などでつぶすことによって偶然生まれるかたちを利用した「デカルコマニー」という技法を用いて描かれているのです。

    みんなもやってみました!デカルコマニー!
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    エルンストさんはこのデカルコマニーという技法から想像をふくらませ、作品にしていきした。
    みんなの作品も、じーっと見ていると何かの形や風景に見えてきて…?

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    「おおー、地球に見えてきた!」

    2日目~自分だけの表現をもとめて~

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    こちらは白髪一雄の《梁山泊》。この絵はなんと足を使って描かれているのです!
    1日目に学んだ「写実」とはだいぶ違いますね。
    白髪さんは、ときには板切れで、ときには素手で…といろんな描き方を実験していった画家です。
    人が今までやったことのない、自分だけの描き方を探求していたんだね。とても勇気のいることだと思います。

    さて、ただ鑑賞するだけではなく実際にやってみるのが子どものアトリエです!さっそく裸足になろう!

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    絵って体全体を使って描くことも出来るんだね。おもしろくてやめられな~い!
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    こんな大作が完成しました!

    3日目~心を自由にして作品を見よう~

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    美術館に入ってすぐ目に入るこの彫刻、ヴェナンツォ・クロチェッティの《平和の若い騎手》です。ふつう騎馬像(人が馬にまたがっている像)というのは馬に鞍や手綱をつけたり、人によろいを着せたりしてその強さを表現する“型”があるのですが、この像にはそれらが見当たりません。クロチェッティさんはそういった“型”の表現ではなく、人と馬が共に生きる平和な世界、という自分なりのメッセージをこめて作品を作ったんだね。

    さて、最終日はみんなでこの像の立つ風景を自由に想像し描いてみました。自分の想像力だけを信じて描いたら、ほら!ひとりひとり、こんなにも個性的な風景が見えてきましたよ。

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    今回の鑑賞講座ではコレクション展の作品を通して様々な描き方、作者の想いなどを学びました。美術って無限大!何かにとらわれることなく作品を作ったり鑑賞することが大切なんだね。みんなも心を自由にして自分の表現を探してみてください。
    これからも横浜美術館はみんなが作品を見に来てくれるのを楽しみにしています!

    小学生以下のおともだちは展覧会を無料で見ることができます。
    詳しくは横浜美術館のHPをご覧ください。

    グランドギャラリーに子ども達が作ったクリスマス・オーナメントを展示中です。

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    横浜美術館企業連携プログラム《Heart to Art》の一環として、子どものアトリエ親子のフリーゾーンで制作した「クリスマス・オーナメント」を展示中です。また、本日は『横浜信用金庫創立90周年記念 クリスマス・コンサート』を開催しました。

    講座レポート「紙粘土で見て、つくろう」

    ―ほんものを見ながら、つくったよ。―

    今回は小学校1年から3年生のお友だちを対象に開催した、わくわく日曜造形講座「紙粘土で見て、つくろう」の様子をご紹介します。
    野菜や果物、魚を真剣に観察する姿はまるで彫刻家のようです。
    いったいどんな作品ができたのかさっそくみてみましょう!

    1日目は野菜やくだものを作りました。
    まず初めに、植物が大きくふくらんで育っていくイメージをつかむために「ぐるぐるお絵かき」をしました。

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    ぐるぐる、ぐるぐる、大きくなあれ!

    立体感を感じることができたら、次は心棒づくりです。針金に新聞紙を巻いて、さらにシュロ縄で固定していきます。
    これが作品の“骨”となります。

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    心棒が出来たらついに紙粘土の出番です!とっても気持ちいい手触りだね。

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    なんだか貫禄(かんろく)がでてきたみたい…!?

    気になる野菜の完成品は一番最後にご紹介します!

    2日目と3日目は魚やカニをつくりました。
    間近で見るお魚たちに子どもたちもおどろきの連続!

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    きゃ~カニが動いた~!

    もちろん、魚もカニも心棒づくりからはじめ、だんだんと紙粘土で肉付けしていきます。

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    色つけもとっても真剣!みんなしっかり観察しています。
    「ここのヒレ、先がちょっとだけ黒いんだよ!」と教えてくれたりしました。

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    そしてできた作品が…

    じゃーーん!!
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    まるで海の中みたいだね。

    野菜もほら!こんなにどっしりとできました。
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    2013年、みんなはどんな1年をすごしたのかな?
    これからもつくる喜びを忘れないでね。
    2014年も子どものアトリエをよろしくおねがいいたします!

    親子で楽しむ作品鑑賞―プログラムのご案内

    ―作品をよく見て、いろいろな発見をしてみよう!ー

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    今回は、これからお申込みいただける、鑑賞を通して作品に親しむプログラムをご紹介します。おうちの方や美術館の教育普及担当のスタッフ(エデュケーター)と一緒に、落ち着いて目の前の作品と向き合ってみると、今まで気がつかなかったことが発見できそうですね。「これ、何だろう?」そんな疑問から始まる、親子の会話を楽しんでください。自分の目で見て、何か「思う」こと、そしてどうしてそう思ったのか考えてみる、そんな「思う」ことの練習に、美術館やそこにある作品を活用してもらえたらうれしいです。

    横浜美術館教育普及グループには、造形(つくる)活動を通じて美術に親しむプログラムをたくさん提供してきた「子どものアトリエ」「市民のアトリエ」のほかに、昨年度から特に作品鑑賞(みること)について子どもから大人、障がいのある方々のためのプログラムを提供する「教育プロジェクトチーム」が発足しました。現在、「子どものアトリエ」「市民のアトリエ」「教育プロジェクトチーム」が協力して、ますます充実したエデュケーションプログラムを展開しています。

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    そこで、最初にご紹介するのは、この教育プロジェクトチームによる「おやこで楽しむコレクション展!」[12月21日(土曜)/小学校高学年の子どもと保護者対象]です。このプログラムは、子どもと大人が会話をしながら鑑賞するので、子どもだけでなく大人の方にもおすすめです。子どもと一緒に鑑賞したいので、楽しく鑑賞するヒントがほしいな、という方のご参加もお待ちしています。開催間近のプログラムですので、参加ご希望の方はお早めにチェックしてみてくださいね!(※小学校低学年向けは10月13日に終了しました。)
    詳細はこちら

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    下村観山 《小倉山》 明治42年、絹本着色、六曲屏風一双、横浜美術館蔵

    また、子どものアトリエでは、12月7日(土曜)から、収蔵作家の下村観山(しもむら・かんざん)を企画展で取り上げます。この展覧会開催期間中には、おやこ向けのプログラム、わくわく1日鑑賞講座「下村観山の《小倉山》をみよう」[1月13日(日曜)/小学校1年から6年生と保護者対象]を開催します。《小倉山》(上の写真参照)は屏風の作品です。併設するカフェ「小倉山」の名前の由来にもなっています。秋の木立のなかに、烏帽子を被った貴族と思われる男の人が座わり、歌の構想を練っているところでしょうか。動植物や人物の細かいところまでよく描き込まれているので、いろいろなものが発見できそうな作品ですね。かわいい動物が描かれているので、探してみてくださいね!
    詳細はこちら

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    ほかにも、おやこ向けプログラムではありませんが、わくわく日曜鑑賞講座(全3回)では、コレクション展をじっくり鑑賞して作品となかよしになれる「横浜美術館鑑賞クラブ 美術ってなんじゃもんじゃ?」[1月12・19・26日(日曜)/小学校4年から6年生]を開催します。どちらも、ふるってご応募くださいね!
    詳細はこちら

    子どものアトリエ・親子のフリーゾーン企業連携「Heart to Art 工作コーナー」

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    子どものアトリエ・親子のフリーゾーンにて特別にクリスマスオーナメントを作りました。出来上がったオーナメントはアトリエ入口に展示中です。
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    ※12月23日に開催するクリスマスコンサート会場(美術館グランドギャラリー)でも展示します

    上田市立美術館、来年秋オープン!

    ―“種まき”の仕事を準備中ですー

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    ただ今、子どものアトリエでは長野県上田市から市の職員、瀬川智恵さんが(上 写真右)研修に来ています。瀬川さんは来秋上田市にオープンする「上田市交流文化芸術センター」とともに設置される「上田市立美術館」の開館準備の担当者。ここ横浜美術館の教育普及グループでスタッフと一緒にワークショップの体験をしながら、「教育普及の目的は何か」という根っこの部分から、「洗濯機は必要ですか?」「どんな筆を使っていますか?」など実際に使っている備品や道具に至るまで、毎日いろいろなことを調査中です。

    今回は瀬川さんにいろいろお話を伺ってみました。

    Q子アト:
     来年の秋オープンということですが、どんな特色を持つ美術館がつくられるのですか。

    A瀬川さん:
     まず特徴的なのは「人」を育て、「文化」を育て、「まち」を育てる新たな拠点として、演奏会や演劇などが行えるホールと美術館がつくられるところです。立地は上田駅から徒歩10分、近くには真田幸村のお城、上田城や大きな商業施設があり、観光やショッピング等でいろいろな人が集まるところです。美術館は、常設と企画の展示室のほかに市民の皆さんが使えるアトリエ・ギャラリーと、子どもたちのための「子どもアトリエ」を設け、教育普及活動にも力を入れていきたいと考えています。見るだけでなく、参加型、体験型のプログラムをたくさん用意していきたいです。

    Q子アト:
     「子どもアトリエ」ではどんなプログラムが行われる予定ですか。

    A瀬川さん:
     大きくは学校向けのプログラム、個人利用のプログラム(長期・短期・単発の教室など)、先生に対する研修事業、作品展、鑑賞プログラム・・など予定しています。未来の上田を担う子どもたちを育てていくために、どんな活動ができるか。具体的な内容はこれから詰めていく段階ですが、根底には「育成」というキーワードがあります。上田市ゆかりの※山本鼎(やまもと かなえ)は「児童自由画教育」を提唱し、子どもたちの感銘する力、表現する力、創造する力を引き出す美術教育が大切だと説きました。子どもアトリエでは、鼎の提唱に立ち返って、子どもたちの感銘する力、表現する力、創造する力を実践していくことができたらと考えています。

    子アト:
     おおっ!盛りだくさん。子アトに通じる所が多いですね。私たちも色々な事業をやっていますが、美術を通して自立する心や力を育むという目的が根っこの部分です。どんなプログラムをしても、時代が変わっても根幹が崩れないことが大切ですよね。

    瀬川さん:
     上田はこれから、様々な人が関わりながらプログラムをつくっていくので、みんなで共有意識を持つことが大切になると思います。私はそれをみんなに伝える役割ですね。

    Q子アト:
     2週間経ちましたが、子どものアトリエでの活動を体験してみてどうでしたか? 

    A瀬川さん:
     毎日とても充実しています!とにかく子どもがいる現場が楽しいです。活動を通して子どもたちの表情、目の輝きが変わるところ、反応など、その瞬間に驚きました。準備から片付けまで実際に身体を動かしながらスタッフと一緒に体験すると、段取り、人員配置など、皆さんがどんなことに心を配っているのかが分かります。こちらではたくさんの「種」をもらっています。できるだけたくさんのことを吸収して、上田に戻ったら、その種をまいて育てるような役割をしたいですね。

    Q子アト: 
     逆にイメージと違ったこと、ありましたか。

    A瀬川さん:
     思っていた以上に体力勝負ですね!
    それから、素材や道具などが豊富で充実しているところにも驚きました。

    子アト:
     現場は毎日へとへとになりますが、振り返ると色々な発見があって面白いです。特に教育部門では素材や画材、技法、美術史について詳しいスタッフが配されていて、わからないことはお互いに聞いて、参考にしあっています。

    Q子アト:
     それでは、最後にオープンに向けて意気込みをお願いします!

    A瀬川さん:
     もうやるしかないですよね・・・子アト、横浜美術館の皆さんに親戚ができたなって思ってもらえるように、成長した姿が見せられるようにがんばります。

    子アト:
     姉妹館じゃないですけれど、お互いに情報交換したり刺激しあったり、今後そんな交流ができたらいいですね。ありがとうございました。

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    今回、色々お話を伺っている中で、瀬川さんの目がキラキラとしているのがとても印象的でした。
    きっと瀬川さんの頭の中は、色々な企画が夢のようにひろがったり、また立ち消えたり、プランが練られているのでしょう。子アトや、美術館での体験で感じたことや気づいたことが上田でどのように展開されていくのか楽しみですね。


    ※山本鼎(やまもと かなえ)ってどんな人?
    洋画家・版画家。自由画教育、農民美術運動の提唱者。
    明治~大正時代の児童美術教育は、教科書のお手本をいかに忠実にまねして描くことで、(臨画 りんが)成績が決まっていました。鼎はそのことに疑問を感じ、自由主義などという言葉もない時代に自由画教育を唱え、その運動は全国的に広まりました。

    横浜美術館には、明治~昭和に至る図工の教科書のコレクション「中村文庫」があり、その中には自由画運動の頃の資料もあります。
    ※中村文庫についてはこちらから→
    http://www.yaf.or.jp/yma/arts_sellection/selection/nakamura_jido/tehon_01.html

    ※上田市交流文化芸術センター、上田市立美術館についてはこちらから→
    http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/sys/20091029132459638.htmlプレイベントも行われています。

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    子どものアトリエミニギャラリー

    ―カサカサッと音が聞こえてきそう・・・ 「葉っぱのアート展」開催中―

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    葉っぱでつくったこの動物、何に見えますか?サイかな?イノシシかな?目や鼻の部分は木の実でつくってありますよ。では、これは?
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    立派な鶏冠(とさか)の雄鶏(おんどり)ですね。
    細い葉っぱ、丸い葉っぱ、それぞれの特ちょうをうまく生かしてつくってあります。ちなみに最初この鶏冠は紅葉の真っ赤な色だったそうです。 色の変化も自然なうつろいですね。さて、これらの作品は、子どものアトリエの中にあるミニギャラリーで現在展示中の 「葉っぱのアート」展の一部です。 作者は栗林孝之(くりばやし たかゆき)さん 。栗林さんは、グラフィックデザインを手がけるベテランのデザイナーさんです。
    栗林さんは、毎朝愛犬との散歩中に出合った自然の様子を写真にとったり、拾ってきた公園の落ち葉や小枝、木の実などをつかっていろいろな”生きもの”を制作していらっしゃいます。 今回、 たくさんの子どもたちに自然の素材でできた “生きものたち”を見てほしいと快く作品を貸してくださいました。先日その展示の様子を見学に来館され、お話をうかがいました。栗林さん、 ニックネームは“葉っぱのおじさん” だそうです。
    2013kuribayaisi-3_edited-1.jpg クワガタのポーズの栗林さん。
    アトリエ:栗林さんの作品をケースの中に展示する時、「まわりに葉っぱを敷いたらおもしろい」ということになり、外に枯葉を集めに行ったのですが、枯葉を見たら虫に見えてきたんですよ。
    栗林さん:ハハハ。そうですか。
    アトリエ:栗林さんの葉っぱの虫を見て出かけたからでしょうね。子どもたちもこれらの作品を見たら影響を受けるかもしれませんね。
    栗林さん:そうなったら嬉しいですね。
    アトリエ:何かおもしろい色や形の葉っぱを見つけたときに、「あっ、これをつないだらナントカに見える」なんて。
    栗林さん:それは、いいですねぇ。僕の虫たちがそんなヒントになったらいいですね。
    アトリエ:”まねっこ”ではなくて”ヒント”ですね。
    栗林さん:そうです。いいなと思ったらどんどんヒントにすればいい。アイディアはいろいろな経験がもとになってふくらんでいきますからね。どんどん刺激を受けて自分のアイディアにしてほしいですね。
    と語る栗林さんはまた、子どもたちに自然の美しさや、生命の不思議、神秘的なことへの感心や感動する心を大切に育て伝えていきたいと日本各地の小中学校の空き教室などで、展覧会や子どもたちやお年寄りを対象とした環境ワークショップを開催されています。
    栗林さんの「葉っぱのアート展」、詳しくはこちらをどうぞ⇒http://www.yaf.or.jp/yma/children/100/

    ※グラフィックデザイン=写真、図版などを用いて視覚に訴えるデザイン、またその印刷物のこと。