「夜の美術館でアートクルーズ メアリー・カサット展」開催レポート!

閉館後の美術館を参加者だけで貸し切りにする特別なイベント「夜の美術館でアートクルーズ メアリー・カサット展」では会期中に2回開催します。その1回目を7月13日(水)に開催しました。

今回の解説は、4年以上の歳月をかけてこの展覧会を企画した沼田英子(横浜美術館 主席学芸員)が担当。展覧会を3つのパートに分け、それぞれに解説と自由鑑賞を重ねていく2時間でした。

企画者だからこそ知り得た展覧会の舞台裏なども含めた解説に加え、カサットと同じ「女性」として沼田が感じたことなどをお話しすると、女性参加者の多くが頷いていました。時代が違っても、「女性の自立」は共通のテーマとして女性たちの心を繋ぐのだと、実感した瞬間でした。
文献や資料を読み込むのとは少し違う側面で、作品の深みや凄みに触れられること。それもこのイベントの特徴のひとつと言えるかもしれません。

終了後のアンケートでは、嬉しい言葉をたくさんお寄せいただきましたので、その一部をご紹介します。

 (以下、参加者アンケートより抜粋)

「カサットの作品に非常に愛着が湧き、大好きな作家となった。絵を観る際の『視点』が とても重要だと思った。とても楽しく有意義な2時間であっと言う間でした。」50代

「自分だけで観ていたのでは知ることのできないことや、発見がたくさんあって、とても良かった。」30代

「予習なしでもカサットをより良く知ることができた。同時代の女性画家3人の絵を並べるなど、対比が面白く、勉強になった」20代

「一生を絵に捧げた女性の満足感が伝わってきた。」50代

「同じ女性として、女性画家として自立した人生を送った、カサットという人がうらやましかった。作品の力強さと、家族の愛情を信じている感じがおもしろかった。」30代

「絵に人柄が現れることを、初めて実感しました。」20代

「夜の美術館でアートクルーズ メアリー・カサット展」の第2回は8月27日(土)に開催します。
(参加受付:7月23日[土] 午前10:00~ / 定員60名)
ご興味のある方は参加!皆様のご参加をお待ちしています。

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1873年の作品《バルコニーにて》から解説がスタート。
写真だと女性が多めに見えますが、実は背の高い男性は一歩後ろ側に・・・。
皆さん、とてもジェントル・マンでした。
こうして集まるのは解説を聴く時だけ。その後はゆっくりと自由鑑賞できる時間を設けています。
貸し切りイベントなので、のびのびご鑑賞いただけます。


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1893年の作品《家族》の前で。
本作を制作するヒントを得たと言われている、ラファエロの聖母子像と見比べながら。作品の前でこういった対比ができると、わかりやすいですね。