講座レポート「油絵クラブ」

―絵を描いて自分と向きあったよ―

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じっくり見て描くうちに生きている鳥のように…

今年も、5月と6月に「油絵クラブ」を開催しました。今回の子アト通信は「油絵クラブ」の講師を務めてくださった石井健先生に講座のねらいや指導の感想を書いていただきました。


油絵の具とは、色の粉を植物の油で練った物です。水彩絵の具にくらべて、練りの具合が固いのと、絵の具を薄めたり、筆を洗ったりするのに専用の油を使うのが特徴です。それと、乾くとしっかり固まるので、色の重なりを楽しんだり、絵の表面に筆あとを残したり、専用のナイフを使って絵の具を盛り上げたりすることができます。今回の「油絵クラブ」では、高学年のお友だちを対象にして、全6回で、F0号サイズ(180×140mm)とF8号サイズ(455×380mm)の計2枚の絵を制作しました。

この講座で特にお話したのは、「モチーフ(静物)をじっくり見て、丁寧に描こう」ということでした。目の前のモチーフが、たとえ見なれたものであっても、知っているつもり、分かっているつもりになって、思い込みで描いてはいけません。じっくり観察して、本当はどうなっているのか、それをどうやって色やかたちに表すのか考え、自分の心としっかり向き合うことが大切なのです。そのことが、今回、一番大切なチャレンジだったと言えるでしょう。みんな、本物そっくりの色をつくったり、何度も塗り直したり、かたちを整えたりしながら、一生懸命に描いていました。完成した時の「やり切った」という表情は、とても素敵でしたよ。力作ぞろいです。どうぞご覧ください。

油絵クラブ講師 石井 健


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プロフィール
石井 健 (いしい けん)
横浜市出身。横浜美術館子どものアトリエスタッフ、江戸川区ルンビニー学園造形講師を経て
現在は、自身の造形教室(戸塚)、保育園や幼稚園での造形講師、駒沢女子短期大学保育科造形講師などを勤める。子どもと造形のHP「造形ポッケ」も更新中。http://zoupoke.petit.cc/