ヨコビ学芸員コラムについて(主席学芸員・コラム編集長 天野太郎)

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このコラムは、横浜美術館の学芸員が、日常的に取り組んでいる調査を通じて、今日の美術を巡る様々な課題を多角的な視点から皆様にお伝えするものです。
テーマは現代美術を中心としますが、横浜美術館の特性を活かし、近代あるいは近代以前の美術の今日的な意味も取り上げます。また、国内外で盛んに開催されているビエンナーレやトリエンナーレの動向などもレポートします。
 
第1回は、オープニングに合わせて現地を調査した逢坂館長が、ドイツ中部の都市カッセルで5年に一度開催される現代美術の国際展「ドクメンタ13」(2012.6/9~9/16)を取り上げます。

「ドクメンタ」は、1955年から始まり、戦後のドイツにおける芸術の復興と、ナチ時代に「退廃芸術」として糾弾されたパブロ・ピカソ、ピエト・モンドリアン、ジャン・アルプ、アンリ・マティス、エルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナー、エミール・ノルデ等の失地回復が当初の目的でした。今年で13回をむかえ、今では、世界の現代美術の動向を知るには欠かせない重要な国際展となっています。
美術に関心のある人のみならず、都市戦略や地域コミュニティの再生を考える上でも見逃すことができない重要な国際展「ドクメンタ」に出品された作品の傾向や、運営のユニークさ等を浮き彫りにします。

これから、原則として毎月25日にコラムをお届けして参りますので、ご期待ください。


プロフィール

©Hitomi Hayabuchi
天野太郎(あまの・たろう) 横浜美術館主席学芸員

この似顔絵、実によく似ている、が、真面目な話、戦後の日本美術史においては重要な展覧会を企画してきた学芸員。「いい匂い」のする場所には必ず現れるという野生の嗅覚と、「どないすんねん」と関西弁と睨みをきかせた交渉能力によって仕事をこなす。ただし、気づくと地球上のどこかによく行ってしまっている。料理とサッカーが大好き。
大阪生まれ。横浜在住。現在は「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家」(2013.1/26-3/24)、第5回横浜トリエンナーレ(2014)を準備中。

主な仕事
「戦後日本の前衛美術」(1994)
「森村泰昌展 美に至る病―女優になった私」(1996)
「現代の写真Ⅰ「失われた風景―幻想と現実の境界」」(1997)
「ルイーズ・ブルジョワ展」(1997)
「現代の写真Ⅱ「反記憶」」(2000)
「奈良美智展 I DON'T MIND, IF YOU FORGET ME.」(2001)
「ノンセクト・ラディカル 現代の写真III」(2004)
その他
 「横浜トリエンナーレ2005」(2005)
 「ヨコハマトリエンナーレ2011」(2011)
連載中コラム(2009〜)
 『VIA YOKOHAMA』「アートウェブマガジン ヨコハマ創造界隈」